冷房の効きが悪いのは窓のせい?原因を3つに切り分ける方法
設定温度を下げても、その部屋だけ涼しくならない。エアコンは動いているのに、風の届く場所から離れると暑い。
この記事では、冷房の効きが悪いときに原因がどこにあるのかを3つに切り分けます。エアコン本体なのか、部屋の条件なのか、窓なのか。ここを分けないと、買い替えても同じことが起こります。
作成者 倉持 悦子(株式会社感動ハウス 代表取締役) プロフィール
作成日 2026年9月23日 最終更新日 2026年9月23日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約8分
冷房が効かないとき、原因はどこにありますか?
大きく3つです。エアコン本体の能力、部屋そのものの条件、そして外から入ってくる熱の量。このうち、見落とされやすいのが3つめです。
出典:冷房時に室内へ入る熱の約73%は窓などの開口部からとされています(低断熱住宅のモデル試算/出典:日本サッシ協会 2025)。
本体の能力が足りていない場合
部屋の広さに対してエアコンが小さいと、設定温度に届く前に運転が追いつかなくなります。カタログの適用畳数を確認するのが最初の手です。ただしこの数値は一定の条件で算出されたもので、窓の大きさや方位までは織り込まれていません。同じ広さでも、必要な能力は住宅によって変わります。設置してから10年以上経っている場合は、能力そのものが落ちていることもあります。
部屋の条件による場合
天井が高い、吹き抜けにつながっている、間仕切りがなく隣の空間と一続きになっている。こうした部屋では、冷やす対象の空気の量そのものが多くなります。また、エアコンの風が家具にさえぎられていることもあります。この場合は、サーキュレーターで空気を混ぜるだけで変わることがあります。費用がかからないため、まず試してみる価値があります。
入ってくる熱が多い場合
窓が大きい、西向きである、ガラスが1枚である。こうした条件がそろうと、冷やしたそばから熱が入ってくる状態になります。エアコンは動き続け、電気の使用量も増えますが、室温はなかなか下がりません。「エアコンが古いのかもしれない」と思っていた原因が、実は窓にあったというケースもあります。
どうやって切り分けますか?
時間帯と場所を手がかりにします。一日中効かないのか、特定の時間だけなのか。部屋全体が暑いのか、窓の近くだけなのか。この2つで、原因の見当がかなり絞れます。
| 困っている場面 | 考えられる原因 | 次に見るところ |
|---|---|---|
| 一日中、部屋全体が暑い | 本体の能力・部屋の条件 | エアコンの適用畳数と設置年 |
| 夕方になると急に効かなくなる | 西日など入ってくる熱 | 窓の向きとガラスの枚数 |
| 窓のそばだけ暑い | 窓から入る熱 | 窓の面積と日射の当たり方 |
| 風の届かない場所が暑い | 空気の流れ | 家具の配置とサーキュレーター |
2つめと3つめに当てはまる場合、エアコンを買い替えても状況は大きく変わらない可能性があります。窓から入る熱が減らないかぎり、新しい機種も同じ量の熱と戦うことになるためです。設定温度を下げる、風量を上げるといった使い方の調整も、入ってくる熱そのものには効きません。
エアコンの前に窓を見ておく理由
入ってくる熱が多い状態のままエアコンだけ大きくすると、本体の価格も、運転時の電気の使用量も上がります。先に入ってくる熱を減らしておけば、同じ能力のエアコンでも足りることがあります。順番としては、窓の状態を見てから機種を決めるほうが無駄が少なくなります。エアコンの寿命が来ているなら買い替えは必要ですが、そのときに必要な能力が変わってくる、という関係です。
実際の変化を見てみる
冷房の効きが悪い部屋で、窓に手を入れるとどうなるか。感動ハウスではエアコンが効かない部屋のケーススタディで、窓からのアプローチを紹介しています。また、窓の表面温度を色で表したサーモグラフィーの画像はサーモグラフィーで見る内窓の効果で公開しています。
窓に手を入れると、冷房の効きはどうなりますか?
入ってくる熱の量です。エアコンが処理すべき熱が減るため、同じ設定温度でも室温が下がりやすくなります。
内窓とガラスの選び方
内窓は今ある窓の内側にもう一枚の窓を足す工事です。壁を壊す必要がなく、1窓あたり約60分で設置できます。夏の日射が主な悩みであれば、内窓に入れるガラスを日射熱を抑えるタイプにするかどうかが分かれ目になります。ガラスの種類ごとの違いは窓・サッシ・ガラスの性能比較ガイドにまとめています。
出典:施工時間は感動ハウスの自社公表値です(2026年9月時点)。窓の状況により変動します。
その部屋だけを対象にできます
冷房の効きが悪い部屋がひとつなら、そこだけを対象にする進め方もあります。場所を絞った工事は一部屋断熱リフォームとして用意しています。効き方を確かめてから、ほかの部屋を考えるという順番でも構いません。冷房の効きが悪い部屋は、冬の冷えも出ていることが多くあります。その場合、ひとつの工事で夏と冬の両方に関われます。
我が家の場合、原因はどれですか?
下のチェックは診断ではなく、原因を切り分けるためのものです。当てはまる数が多いほど、窓から入る熱が関係している可能性があります。
冷房の効きセルフチェック(6項目)
当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。
当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。
当てはまった数でみる読み取り方
| 当てはまる数 | 読み取り方 |
|---|---|
| 0〜1個 | 原因は本体か部屋の条件にありそうです。エアコンの適用畳数と設置年から見てみてください。 |
| 2〜3個 | 窓から入る熱が関わっている可能性があります。窓の向きとガラスの枚数を確かめてみてください。 |
| 4〜6個 | 入ってくる熱の量が効きを左右している可能性があります。買い替えの前に窓を見ておくほうが無駄が少なくなります。 |
まず試せること
サーキュレーターで空気を混ぜる、エアコンの風の向きを変える、日射の当たる時間だけカーテンを閉める。いずれも費用がかからず、今日から試せます。これで足りるなら、それ以上のことをする必要はありません。感動ハウスでは、工事をしないほうがよいと考えたときは、その旨をそのままお伝えしています。
冷房の効きについて、よくいただくご質問は?
現地調査のときに実際に伺うことの多い質問をまとめました。部屋の条件と窓の状況はお住まいごとに違うため、最終的な判断は現地で確認したうえで行っています。
エアコンを買い替えれば解決しますか?
本体の能力が足りていない場合は変わります。ただし、入ってくる熱が多いことが原因であれば、新しいエアコンでも同じように効きが悪く感じることがあります。まず原因がどちらにあるかを切り分けることになります。
部屋の広さに対して、エアコンの能力はどう見ますか?
エアコンの適用畳数はカタログに記載されています。ただし、この数値は一定の条件で算出されたもので、窓の大きさや方位、断熱の状態までは織り込まれていません。同じ広さでも必要な能力は変わります。
サーキュレーターを使えば変わりますか?
空気を混ぜることで、部屋の中の温度のむらは小さくなります。費用も小さく、試しやすい方法です。ただし、窓から入ってくる熱の量そのものは変わりません。
窓の対策と、エアコンの買い替えはどちらが先ですか?
窓から入る熱が多い状態でエアコンだけ替えると、能力の大きい機種が必要になり、電気の使用量も増えます。どちらを先にするかは、窓の状態を見てから判断するほうが無駄が少なくなります。
見積りだけをお願いすることはできますか?
できます。現地調査とお見積書の作成は無料で、出張費も基本的にいただいていません。お見積り後に突然ご自宅へ伺ったり、しつこくお電話をかけたりする営業活動は行っていません。
原因の見当がついたら、次は何をしますか?
窓の向き、暑くなる時間帯、部屋の使い方。この3つが分かると、原因の切り分けが進みます。まずは7つの質問で、ご自宅の暑さの傾向を確かめてみてください。
感動ハウスは茨城県筑西市に本社を置き、茨城県と栃木県を対応エリアとしています。現地調査とお見積書の作成は無料で、出張費も基本的にいただいていません。ご提案のときは、その工事で変わらない部分もあわせてお伝えしています。
7つの質問で、我が家の暑さタイプを確かめる
「はい/いいえ」で答えるだけで、暑さの傾向と対策の方向が分かります。個人情報の入力はありません。
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