内窓(二重窓)の性能は素材が重要

サッシ×ガラスの組み合わせについて

雪景色と結露窓、コタツの老夫婦、サーモグラフィ

サッシとガラスの組み合わせ

窓の断熱性能は、「ガラス」と「サッシ(窓枠)」という2つの要素の組み合わせによって決定されます。どちらか一方だけを高機能なものにしても、もう一方の性能が低ければ、そこが「熱の抜け道(熱橋:ヒートブリッジ)」となってしまい、窓全体としての断熱性能(熱貫流率=U値)は向上しません。 日本の既存住宅において、これまで標準的に使用されてきたのは「アルミサッシ」と「単板(1枚)ガラス」の組み合わせです。

しかし、この組み合わせは世界的な省エネ基準から見ると非常に断熱性が低く、冬場の暖房熱が外へ逃げ、夏場は外の熱が室内に侵入する最大の原因となっています。二重窓(内窓)リフォームを検討する際は、このサッシとガラスそれぞれの素材が持つ特性を正しく理解し、最適な組み合わせを選ぶことが極めて重要です。

結露とカビによる窓周辺の損傷、畳の水濡れ。

安価な仕様で失敗する理由

二重窓リフォームの際、「とりあえず安いものをつけておけば少しは暖かくなるだろう」という理由で、安価なアルミサッシや単板ガラスの内窓を選んでしまうケースが後を絶ちません。しかし、これが大きな失敗を招く原因です。 断熱性能が不十分な素材を選ぶと、期待していたほどの保温効果が得られないばかりか、外気との温度差によって窓枠やガラス面に大量の「結露」が発生しやすくなります。

結露はカビやダニの温床となり、住宅の寿命を縮めるだけでなく、ご家族の健康被害を引き起こすリスクも高まります。初期費用を少し抑えられたとしても、その後の快適性や光熱費の削減効果、さらにはメンテナンスの手間を考慮すると、結果的に大きな損失となってしまうのです。

サッシ(窓枠)素材の徹底比較

アルミ、樹脂、木製でどれくらい違うの?

サッシ素材

熱伝導率

結露リスク

費用目安

アルミ

約200

非常に高い

安い

アルミ樹脂複合

外:200 / 内:0.17

やや低い

普通

オール樹脂

約0.17

低い

高い

木製

0.1

低い

高い

※U値はガラス仕様・サイズ・窓種により変動します。上記は代表的な製品の参考値です。

https://www.p-sash.jp/effect

庭園を望む木枠の窓、断熱窓の断面モデル

アルミ・複合・樹脂の違い

現在、窓枠(サッシ)に使用される主な素材には、「アルミ」「アルミ樹脂複合」「樹脂(PVC)」の3種類が存在します。 従来型のアルミサッシは、軽くて強度が高く安価である反面、熱を非常に伝えやすいという決定的な弱点があります。

一方、アルミ樹脂複合サッシは、室外側に耐候性の高いアルミ、室内側に断熱性の高い樹脂を組み合わせたもので、近年普及が進んでいます。そして、室内外ともにすべて樹脂で作られているのが「オール樹脂サッシ」です。2025年4月から全ての新築建築物に省エネ基準への適合が義務化された背景もあり、今後の住宅においてはこのオール樹脂サッシが断熱のスタンダードになると見込まれています。

※引用元:国土交通省「脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会」ヒアリング資料 

窓の断熱性能による変化

熱伝導率から見る科学的根拠

サッシ素材による断熱性能の違いは、「熱伝導率(W/m・K:物質の熱の伝わりやすさを表す数値)」を比較することで科学的に証明できます。 アルミニウムの熱伝導率は約200 W/m・Kですが、樹脂は約0.17 W/m・Kです。

つまり、樹脂はアルミの「約1,000分の1」しか熱を通さないという圧倒的な断熱性能を持っています。外の冷気を室内に伝えないため、樹脂サッシの表面は冬場でも冷たくなりにくく、結露の発生を根本から抑え込むことができます。価格面ではアルミに比べて高価になりますが、この熱伝導率の差がもたらす快適性と光熱費の削減効果を考慮すれば、その価値は十分にあります。

ガラス種類と断熱効果の違い

4種類のガラスを比較してみました!

窓ガラスは、単板(シングル)、複層(ペア)、Low-E複層、トリプルの4段階で断熱性能が向上します。現在の断熱リフォームにおいて標準的に使用されるのはLow-E複層ガラスで、ガラス表面に特殊な金属膜(Low-Emissivity=低放射膜)をコーティングすることで、室内側からの赤外線を反射し、暖房熱の外部への放散を防ぎます。

Low-E複層ガラスには「遮熱タイプ」と「断熱タイプ」の2種類があり、窓の向きによって最適なタイプが異なります。南面・西面のように日射量が多い窓には、夏場の暑さ対策として室外側にLow-E膜を配置した「遮熱タイプ」が有効です。

一方、北面・東面のように日射が少ない窓や、冬場の暖房効率を最優先する場合には、室内側にLow-E膜を配置した「断熱タイプ」が適しています。 ガラスとガラスの間に封入するガスにも性能差があります。乾燥空気よりもアルゴンガス、アルゴンガスよりもクリプトンガスの方が熱伝導率が低く、封入ガスの違いだけでU値が0.2〜0.5程度改善するケースもあります。ガラスの間隔を保持する「スペーサー」もアルミ製から樹脂製に変更することで、ガラスのエッジ部分の結露リスクをさらに低減できます。

窓の断熱・遮熱性能、複層・トリプルガラス構造、Low-Eガラス、ガス層、スペーサーの効果比較。

ガラス種類

特徴

補助金グレード

単板ガラス

断熱効果ほぼなし。築古住宅に多い

対象外

複層ガラス(ペア)

2枚のガラスの間に空気層

Aグレード

Low-E複層ガラス

Low-E金属膜+アルゴンガス封入

S〜SSグレード

トリプルガラス

3枚ガラス+2層のガス封入

SSグレード

※U値はガラス単体の参考値です。窓全体のU値はサッシ性能も含みます。

感動ハウスが推奨する仕様

国内最高レベルの断熱性「樹脂+Low-E複層ガラス」

数ある組み合わせの中で、私たちが自信を持って推奨するのが「オール樹脂サッシ × Low-E複層ガラス(アルゴンガス入り)」の仕様です。

この組み合わせは、熱の出入りを極限まで遮断し、結露を強力に抑制します。費用はスタンダードな仕様に比べて上がりますが、冷暖房効率の飛躍的な向上による毎月の電気代削減額を考慮すれば、数年〜十数年で十分に投資回収が可能です。

さらに、後述する国の補助金制度(先進的窓リノベ事業など)においては、この高性能な組み合わせこそが「Sグレード」や「SSグレード」といった高い補助額の対象となります。結果的に、最もコストパフォーマンスに優れた「正解」の選択肢となるのです。

窓辺の温湿度計と窓越しの緑

感動ハウスの断熱リフォームメニュー

樹脂+Low-E複層ガラスが標準仕様!

絵を描く子供と、傍らで微笑む母親。

一部屋断熱リフォーム

リビングや寝室、子ども部屋など、特に寒さが気になる一部屋のみの断熱リフォームも感動ハウスにお任せください。気密・断熱性能に優れた施工で、お部屋ごとに最適な温熱環境を実現します。家族それぞれの生活スタイルやご要望に合わせたご提案で、毎日の暮らしをもっと快適に。「お客様と一緒に幸せを感じ続けられる家づくり」を叶えます。

梁と障子のある和モダンリビング

まるごと断熱リフォーム

建替えや大規模なリノベーションをご希望の方には、お家全体の断熱リフォームがおすすめです。外気の影響を大幅に軽減し、室内の温度ムラやヒートショック対策にも効果的。感動ハウスなら、耐震住宅工法「テクノストラクチャー」の技術と高い断熱性能で、快適かつ安心な住まいを実現します。お客様の声に寄り添い、暮らしの質を向上させます。