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遮熱カーテンの効果に限界があるのはなぜ?手前で止める方法

遮熱カーテンの効果に限界があるのはなぜ?手前で止める方法

夏に向けて遮熱カーテンを買った。確かに部屋は暗くなったけれど、窓のそばに立つとやっぱり熱い。

この記事では、遮熱カーテンがどこまで効いて、どこから先は効かないのかを、熱が入ってくる順番に沿って整理します。

作成者 倉持 悦子(株式会社感動ハウス 代表取締役) プロフィール

作成日 2026年9月22日 最終更新日 2026年9月22日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約8分

遮熱カーテンは、どこで熱を止めていますか?

ガラスを通り抜けたあとの位置です。日射はまずガラスを通過し、そこで一部が熱に変わります。カーテンはその内側にあるため、室内へ入ってきた熱をさえぎる形になります。

日射が窓の外から室内へ入る順番と、それぞれの対策が働く位置を比べた図 図1 熱が入ってくる順番と、対策が働く位置 窓の外でさえぎる ガラスに届く前 ガラスの性能で抑える ガラスを通るとき カーテンでさえぎる ガラスを通ったあと 冷房で冷やす 入った熱を処理する 棒の長さは「熱が室内に入る前に手を打てるか」の度合いを表しています。 実際の効き方は方位・窓の面積・製品によって異なります。 出典:感動ハウスの現場での説明(2026年9月時点)

出典:冷房時に室内へ入る熱の約73%は窓などの開口部からとされています(低断熱住宅のモデル試算/出典:日本サッシ協会 2025)。当社サイトの我が家の暑さタイプ診断も同じ試算を前提にしています。

カーテン自体が熱を持つ

日射を受けたカーテンは温度が上がります。手をかざすと、夏の午後は生地がぬるくなっているのが分かります。この熱は室内側にあるため、そこから部屋の空気へ移っていきます。「さえぎった」というより「受け止めた」に近い状態です。受け止めた熱の行き場は、室内しかありません。

窓とカーテンのあいだに熱がこもる

カーテンを閉めきると、窓とカーテンのあいだに空気の層ができます。この層は冬には役立ちますが、夏は熱がこもる場所になります。たまった熱は、カーテンの裾や上部の隙間から部屋へゆっくり流れ出します。カーテンを開けた瞬間に熱気を感じるのは、この空気が出てくるためです。夕方に窓を開けて換気しようとすると、まずこの熱気が部屋へ流れ込むことになります。

カーテンで足りる場合と、足りない場合は?

分かれ目は、その窓の向きと、日射が当たっている時間の長さです。短い時間だけなら受け止めきれますが、長時間当たり続ける窓では、カーテンと窓のあいだにたまる熱のほうが勝ってきます。

窓の条件 カーテンで足りるか 理由
北向き・小さい窓足りることが多い直射が当たる時間が短い
東向きの窓朝だけなら足りる午前中で日射が終わる
南向きの大きい窓条件による日中ずっと当たる
西向きの窓足りないことが多い低い角度で長く当たる

西向きの窓がいちばん扱いにくいのは、夕方の太陽が低い位置から水平に近い角度で射し込むためです。庇の下をくぐって室内の奥まで届くうえ、日中にたまった熱が出てくる時間帯とも重なります。西日で困っている部屋の例は西日のケーススタディにまとめています。

部屋が暗くなるという代償

遮熱と遮光を兼ねたカーテンを日中ずっと閉めていると、部屋は暗くなり、外の眺めもなくなります。照明をつける時間が長くなるという副作用もあります。暑さは減っても、その部屋で過ごす気持ちよさが下がるという交換になりがちです。とくにリビングや、庭の見える窓では、この交換が割に合わないと感じる方が多いようです。

カーテンより手前で止める方法はありますか?

2つあります。窓の外側で日射をさえぎる方法と、ガラスそのものを通り抜けにくくする方法です。どちらも、室内に熱が入る前に手を打つという点で共通しています。

窓の外側で日射をさえぎる方法とガラスの性能で抑える方法を対比して示す図 図2 外でさえぎる方法と、ガラスで抑える方法 ガラスで抑える 外側でさえぎる 見た目が変わらない カーテンを開けて過ごせる 一度の工事で済む 取り付けと片づけが不要 費用を抑えやすい 季節ごとに付け外し 眺めは遮られる 風の強い日に注意 どちらも「室内に熱が入る前」に働きますが、日々の手間と見た目が変わります。 効果の程度は方位・窓の面積・製品によって異なります。 出典:感動ハウスの現場での説明(2026年9月時点)

すだれ・外付けの日よけ

ガラスの手前で日射を止めるため、入ってくる熱そのものを減らせます。費用を抑えやすく、夏だけ使うという選び方もできます。一方で、季節ごとの取り付けと片づけが必要になり、風の強い日には外す判断も要ります。2階の窓では、作業そのものが難しいこともあります。毎年その作業を続けられるかどうかも、選ぶときの判断材料になります。

ガラスの種類を変える

日射熱を抑えるタイプのガラスを使うと、窓を開けたままの見た目で、入ってくる熱だけを減らせます。カーテンを開けて過ごしたい部屋、眺めを残したい部屋では、この方向が向いています。ガラスの種類ごとの違いは窓・サッシ・ガラスの性能比較ガイドにまとめています。

窓の向きと当たる時間、部屋の使い方から、どこで日射を止めるかを決める流れを4段階で示す図 図3 どこで止めるかを決めるまで STEP 1 窓の向きを見る 西か南か それ以外か STEP 2 当たる時間を数える 何時から何時まで 直射があるか STEP 3 使い方を決める 開けて過ごしたいか 暗くてよいか STEP 4 止める位置を選ぶ 外・ガラス または室内側 「開けて過ごしたいか」で、外側の日よけとガラスのどちらが向くかが変わります。 実際の判断は、現地で窓の仕様と方位を確認したうえで行います。 出典:感動ハウスの現地確認の進め方(2026年9月時点)

内窓とあわせて考える

内窓は今ある窓の内側にもう一枚の窓を足す工事です。壁を壊す必要がなく、1窓あたり約60分で設置できます。内窓に入れるガラスを日射熱を抑えるタイプにすれば、夏の日射と冬の冷え込みの両方に関われます。夏だけ、冬だけと分けずに考えられるのが内窓の特徴です。カーテンの買い替えを繰り返すより、一度で済ませたいという方には向いています。工事の内容は内窓設置リフォームをご覧ください。

出典:施工時間は感動ハウスの自社公表値です(2026年9月時点)。窓の状況により変動します。

我が家のカーテンは、足りていますか?

下のチェックは診断ではなく、判断の材料を整理するためのものです。当てはまる数が多いほど、カーテンの効く範囲の外に原因があります。

遮熱カーテンの効き方セルフチェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個いまの対策で足りている可能性があります。夏のあいだの様子を見て判断して問題ありません。
2〜3個カーテンの位置では受け止めきれていない可能性があります。窓の向きと当たる時間を確かめてみてください。
4〜6個ガラスを通ったあとでは間に合っていない状態かもしれません。手前で止める方法の検討が向いています。

カーテンを続けたほうがよい場合もあります

工事をしないほうが合う場面もあります。賃貸で窓に手を入れられない、数年以内に住み替える予定がある、ほとんど使っていない部屋の窓である——といった場合です。感動ハウスでは、工事をしないほうがよいと考えたときは、その旨をそのままお伝えしています。

組み合わせるという選び方

どれかひとつに絞る必要はありません。夏は外側の日よけで日射を止め、冬はそれを外して内窓で熱を逃がさない。そうした季節ごとの使い分けもできます。また、いま使っている遮熱カーテンをやめる必要もありません。手前で熱を減らしたうえで、残りをカーテンで受け止めるほうが、カーテンが持つ熱そのものも小さくなります。どこまでやるかは、その部屋で過ごす時間の長さで決めるのが現実的です。

遮熱カーテンについて、よくいただくご質問は?

現地調査のときに実際に伺うことの多い質問をまとめました。製品ごとの性能は各メーカーの公表値によるため、具体的な数値は製品の表示をご確認ください。

遮熱カーテンは意味がないということですか?
そうではありません。日射が室内の奥まで届くのを抑える働きがあります。ただし、熱はすでにガラスを通り抜けているため、カーテン自体が熱を持ち、その熱は部屋に残ります。

遮熱カーテンと遮光カーテンは違いますか?
目的が違います。遮光は光を通さないこと、遮熱は熱の伝わりを抑えることを狙った製品です。見た目が似ていても働きが異なるため、購入時は製品の表示をご確認ください。

カーテンを二重にすれば効きますか?
空気の層が増えるぶん、何もしないよりは変わります。ただし窓ガラスの温度は下がらないため、窓に近づいたときの熱さは残ります。

外に付けるタイプのほうがよいのですか?
入ってくる熱を減らすという点では、ガラスの外側でさえぎるほうが理にかなっています。すだれや外付けの日よけがこれにあたります。一方、取り付けと片づけの手間や、台風のときの扱いを考える必要があります。

見積りだけをお願いすることはできますか?
できます。現地調査とお見積書の作成は無料で、出張費も基本的にいただいていません。お見積り後に突然ご自宅へ伺ったり、しつこくお電話をかけたりする営業活動は行っていません。

我が家の暑さは、どのタイプですか?

窓の向き、暑くなる時間帯、部屋の使い方。この3つが分かると、どこで止めるべきかが見えてきます。まずは7つの質問で、ご自宅の暑さの傾向を確かめてみてください。

感動ハウスは茨城県筑西市に本社を置き、茨城県と栃木県を対応エリアとしています。現地調査とお見積書の作成は無料で、出張費も基本的にいただいていません。ご提案のときは、その工事で変わらない部分もあわせてお伝えしています。

7つの質問で、我が家の暑さタイプを確かめる

「はい/いいえ」で答えるだけで、暑さの傾向と対策の方向が分かります。個人情報の入力はありません。

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