西日で夕方だけ部屋が暑い2つの理由とカーテン以外の対策
冷房時に室内へ入ってくる熱のうち、約73%が窓などの開口部から入ってくる——低断熱住宅を想定したモデル試算で、そう示されています。
夕方になると特定の部屋だけ暑い。その原因の多くは、壁でも屋根でもなく窓にあります。この記事では、西日で室温が上がる仕組みと、カーテン以外にどんな手があるのかを整理します。
作成者 倉持 悦子(株式会社感動ハウス 代表取締役) プロフィール
作成日 2026年9月15日 最終更新日 2026年9月15日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約8分
夕方になると、なぜ西向きの部屋だけ暑くなるのですか?
太陽が低い位置から、窓に対してほぼ真正面に射し込むからです。真上から照る昼間と違い、夕方の日射は窓ガラスを通り抜けやすい角度で入ってきます。加えて、日中に屋根や壁がためこんだ熱が室内へ出てくる時間帯とも重なります。
出典:数値は日本サッシ協会2025(低断熱住宅のモデル試算)。当社サイトの我が家の暑さタイプ診断でも同じ試算を前提にしています。
日射の角度は、時間帯で変わる
昼の太陽は高い位置にあるため、南向きの窓には庇や軒が効きます。一方、夕方の太陽は低い位置から水平に近い角度で射します。庇の下をくぐって室内の奥まで届くため、南向きには効いた対策が、西向きには効かないということが起きます。
部屋にたまった熱は、夜まで残る
日中に入った熱は、床・壁・家具にたまります。日が沈んでも室温がすぐ下がらないのは、この熱がゆっくり出てくるためです。夜になっても寝苦しい、窓を開けても涼しくならないという状態は、夕方までに入った熱の量が関係しています。就寝時刻になっても壁や天井がぬるいままだと、冷房を切ったとたんに室温が戻るということも起こります。
カーテンやすだれでは、なぜ足りないことがあるのですか?
カーテンは、ガラスを通り抜けた後の熱をさえぎる位置にあるからです。日射はすでに室内へ入っており、カーテン自体が熱を持ちます。一方、すだれや外付けブラインドはガラスの手前で日射をさえぎるため、入ってくる熱そのものを減らせます。
カーテンを閉めきることの、もうひとつの代償
遮光カーテンで日射を抑える方法は、費用がかからず今日から始められます。ただし夏のあいだ日中もカーテンを閉めることになり、部屋は暗くなり、外の眺めもなくなります。照明をつける時間が長くなるという副作用もあります。暑さは減っても、その部屋で過ごす気持ちよさが下がるという交換になりがちです。
窓ガラスそのものを変えるという方向
もうひとつの考え方が、ガラスを通り抜けてくる熱の量を減らすことです。日射熱を抑えるタイプのガラスを使うと、窓を開けたままの見た目で、入ってくる熱だけを減らせます。カーテンを開けて過ごしたい部屋、眺めを残したい部屋では、この方向が向いています。ガラスの種類ごとの違いは窓・サッシ・ガラスの性能比較ガイドにまとめています。
西日対策には、どんな選択肢がありますか?
大きく3つあります。窓の外側でさえぎる、ガラスそのものを変える、窓を二重にして熱の出入りを抑える。困っている季節が夏だけか、冬もかによって、向いているものが変わります。
| 方法 | 効き方 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| すだれ・外付け日よけ | ガラスの手前で日射をさえぎる | 夏だけ困っている/費用を抑えたい |
| 遮熱タイプのガラスへ交換 | 通り抜ける日射熱を減らす | カーテンを開けて過ごしたい/眺めを残したい |
| 内窓を設置する | 熱の出入りそのものを抑える | 夏も冬も気になる/結露や音も気になる |
| 遮光カーテン | 室内に入った後の熱をさえぎる | まず何か試したい/部屋を暗くしてよい |
どれかひとつに絞る必要はありません。外側の日よけと内窓を組み合わせる進め方もあります。感動ハウスの西日で困っている部屋のケーススタディでは、暑さの原因を窓から見直す考え方を紹介しています。
内窓を選ぶとき、夏と冬で見るところが変わる
内窓は、今ついている窓の内側にもう一枚の窓を足す工事です。壁を壊す必要がなく、1窓あたり約60分で設置できます。夏の日射が主な悩みなら、内窓に入れるガラスを遮熱タイプにするかどうかが分かれ目になります。冬の冷え込みも気になるなら、断熱を重視した選び方になります。同じ内窓でも、ガラスの選択で得意な季節が変わります。
出典:施工時間は感動ハウスの自社公表値です(2026年9月時点)。窓の状況により変動します。
効果を目で見て確かめる方法
工事の前後で何が変わるのかは、言葉だけでは分かりにくい部分です。感動ハウスでは、窓の表面温度を色で表したサーモグラフィーの画像をサーモグラフィーで見る内窓の効果で公開しています。数字ではなく色の違いとして見ると、窓が熱の出入り口であることが分かりやすくなります。
我が家の暑さは、窓が原因ですか?
下のチェックは診断ではなく、相談の前に状況を整理するためのものです。当てはまる数が多いほど、窓からの日射が関係している可能性があります。
西日と暑さのセルフチェック(6項目)
当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。
当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。
当てはまった数でみる読み取り方
| 当てはまる数 | 読み取り方 |
|---|---|
| 0〜1個 | 日射の影響は限定的かもしれません。困っている時間帯を絞って、窓の向きを確かめるところからで十分です。 |
| 2〜3個 | 西日の影響が出ている可能性があります。まず窓の向きとガラスの種類を確かめてみてください。 |
| 4〜6個 | 窓から入る熱が室温を左右している可能性があります。カーテンより手前でさえぎる方法を含めた検討が向いています。 |
色あせが気になる場合
西日の相談では、暑さと同時に床や家具の色あせを挙げられる方が少なくありません。日射に含まれる紫外線は、カーテンのすき間からも入ります。遮熱タイプのガラスには紫外線を抑える製品もあります。ただし色あせがどの程度抑えられるかは、窓の面積・方位・その部屋の使い方によって変わります。色あせだけを理由に工事を決める方は多くありませんが、暑さの対策とあわせて考えると判断しやすくなります。
西日の対策について、よくいただくご質問は?
現地調査のときに実際に伺うことの多い質問をまとめました。窓の状況はお住まいごとに違うため、最終的な判断は現地で仕様と方位を確認したうえで行っています。
遮光カーテンを閉めれば、西日の暑さは防げますか?
室内に届く日射は減りますが、暑さがなくなるわけではありません。ガラスを通り抜けた熱はカーテンにあたって熱を持ち、その熱が部屋の中に残ります。また、日中じゅうカーテンを閉めることになり、明るさと眺めをあきらめることになります。
遮熱と断熱は、どう違いますか?
遮熱は、日射の熱が入ってくるのを抑える働きです。断熱は、熱が出入りしにくくする働きです。夏の西日が主な悩みなら遮熱、冬の冷え込みも気になるなら断熱と、困っている季節から選び分けます。
内窓は夏にも意味がありますか?
あります。内窓は今ある窓の内側にもう一枚の窓を足す工事で、2枚のあいだにできた空気の層が熱の出入りを抑えます。夏の日射に対しては、ガラスの種類の選び方があわせて重要になります。
西向きの窓が大きいのですが、小さくしたほうがよいですか?
窓を小さくすれば日射は減りますが、明るさと開放感も減ります。感動ハウスでは、まず今の窓のまま熱の入り方を抑える方法から検討します。窓の大きさを変える工事は、壁に手を入れるため範囲が大きくなります。
相談すると、その場で契約を勧められませんか?
現地調査とお見積書の作成は無料で、出張費も基本的にいただいていません。お見積り後に突然ご自宅へ伺ったり、しつこくお電話をかけたりする営業活動は行っていません。
西日の相談は、何を確かめてから始めますか?
困っている部屋の窓がどちらを向いているか、そしてガラスが1枚か2枚か。この2点が分かれば話は進みます。まずは7つの質問で、ご自宅の暑さがどのタイプかを確かめてみてください。
感動ハウスは茨城県筑西市に本社を置き、茨城県と栃木県を対応エリアとしています。現地調査とお見積書の作成は無料で、出張費も基本的にいただいていません。ご提案のときは、その工事で変わらない部分もあわせてお伝えしています。
7つの質問で、我が家の暑さタイプを確かめる
「はい/いいえ」で答えるだけで、暑さの傾向と対策の方向が分かります。個人情報の入力はありません。
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