結露・カビ対策 内窓・二重窓 冬の悩み

北側の部屋が寒い理由と対策|手を入れられるのは2つのうち1つ

北側の部屋が寒い理由と対策|手を入れられるのは2つのうち1つ

南側のリビングは、晴れた日の午後なら暖房なしでも過ごせる。同じ家なのに、北側の部屋は一日中ひんやりしている。

この記事では、北向きの部屋が冷えやすい理由を「入ってこない熱」と「逃げていく熱」に分けて整理します。方位は変えられませんが、手を入れられるのはどちらなのかという話です。

作成者 倉持 悦子(株式会社感動ハウス 代表取締役) プロフィール

作成日 2026年9月27日 最終更新日 2026年9月27日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約8分

北側の部屋は、なぜ一日中寒いのですか?

日射が直接入らないからです。南側の部屋は日中に窓から日射が入り、床や壁が暖まります。北側の部屋にはこの暖まる時間がなく、暖房を切れば下がる一方になります。

南・東・西・北の各方位について、日中に日射が直接入る時間の長さを比べた図 図1 方位ごとの、日射が直接入る時間 南向き 日中を通して入る 東向き 午前中に入る 西向き 午後から夕方に入る 北向き ほとんど直接は入らない 棒の長さは「日射が直接入る時間の長さ」の関係を表しています。測定値ではありません。 実際の入り方は季節・周辺の建物・庇の有無によって異なります。 出典:感動ハウスの現場での説明(2026年9月時点)

「暖まらない」と「冷える」は別のこと

北側の部屋の悩みは、2つが重なっています。ひとつは日射で暖まる時間がないこと。もうひとつは、暖めた熱が窓から逃げていくことです。前者は方位で決まってしまい、変えることができません。後者は窓の仕様で決まるため、手を入れられます。「北向きだから仕方ない」とあきらめる前に、どちらの話をしているのかを分けておくと判断が変わります。

壁ぎわに冷たさが残る

北側の壁と窓は、一日を通して外気に近い温度になります。そのため、部屋の空気を暖房で暖めても、まわりの面が冷たいままという状態が続きます。室温計は問題のない数字を示していても、体感としては寒いままになりやすいのはこのためです。暖房の設定温度を上げても解決しきらないのは、空気ではなく面の温度が効いているからです。

北側の部屋は、結露やカビが出やすいのですか?

窓の表面温度が下がりやすいぶん、水滴に変わる条件はそろいやすくなります。ただし方位だけで決まるわけではなく、室内の湿度と換気の状態にも左右されます。

北側の部屋で結露やカビが出やすくなる条件と、住まいの側で減らせるものを対比して示す図 図2 北側の部屋で重なりやすい条件 減らせるもの 重なりやすい条件 窓に出る水分 室内の湿度 空気がよどむ場所 拭き残した水 窓の表面温度が下がる 日射で乾く時間がない 使わず閉めきりになりがち 家具を寄せて空気が動かない 条件が重なりやすい部屋ですが、住まいの側で減らせるものもあります。 実際の出方は住宅の状況・換気の状態・生活の仕方によって異なります。 出典:感動ハウスの現場での説明(2026年9月時点)

使わない部屋ほど、気づくのが遅れる

冬に使わなくなった部屋は、扉を閉めたままになりがちです。空気が動かず、湿気がこもります。人が入らないため、結露やカビが出ていても気づくのが遅れます。春になって扉を開けたら、窓枠や押入れが黒ずんでいた、という話も伺います。毎年おなじ場所で起きているのに、気づくのは春だけ、ということになります。結露の話は窓の結露とカビ対策のコラムで扱っています。

家具を壁に寄せると、そこが動かない

北側の部屋は納戸や物置として使われることがあります。家具や段ボールを壁ぎわに寄せると、その裏側は空気が動かない場所になります。冷たい壁と、動かない空気と、湿気。この3つがそろうと、気づかないうちにカビが出ることがあります。壁から数センチ離すだけでも、空気の通り道はできます。費用のかからない対策として、まず試す価値があります。押入れやクローゼットの中も、ときどき扉を開けて空気を通しておくと状態が変わります。

北向きの部屋には、どう手を入れますか?

逃げる量を減らす方向です。日射は方位で決まってしまいますが、窓から逃げる熱の量は窓の仕様で決まります。こちらは手を入れられる部分です。

部屋の使い方の確認から窓の状態、換気、対策の決定までの流れを4段階で示す図 図3 北側の部屋の対策を決めるまで STEP 1 使い方を決める 何に使う部屋か 冬も使うか STEP 2 窓を見る ガラスの枚数 枠を触った冷たさ STEP 3 湿気を見る 換気ができているか 家具が壁に密着していないか STEP 4 対策を決める 窓の断熱 換気と配置の見直し その部屋を冬も使うのかどうかで、どこまで手を入れるかが変わります。 実際の判断は、現地で窓の仕様と部屋の状況を確認したうえで行います。 出典:感動ハウスの現地確認の進め方(2026年9月時点)

暖房で暖めた状態を保ちやすくする

内窓は今ある窓の内側にもう一枚の窓を足す工事です。2枚の窓のあいだに空気の層ができ、室内側の窓の表面温度が外気に引っぱられにくくなります。日射で暖まらない部屋では、暖房で暖めた状態をどれだけ保てるかが効いてきます。入ってくる熱が少ないぶん、逃がさないことの意味が大きくなります。壁を壊す必要がなく、1窓あたり約60分で設置できます。工事の内容は内窓設置リフォームをご覧ください。

出典:施工時間は感動ハウスの自社公表値です(2026年9月時点)。窓の状況により変動します。

換気は止めないほうがよい

寒さを理由に換気を弱めると、湿気が室内に残ります。北側の部屋では、それが結露やカビにつながります。換気はそのままに、窓から入る冷気だけを抑えるという考え方のほうが無理がありません。扉を閉めきる場合も、数日に一度は開けて空気を入れ替えると状態が変わります。冬のあいだ一度も開けない部屋は、春に問題が見つかりやすい部屋でもあります。

使い方そのものを見直す選択もあります

冬のあいだ、その部屋を使わないと決めてしまう方法もあります。ただし、湿気のこもる部屋に物を置くとカビの心配が出てきます。感動ハウスでは、工事をしないほうがよいと考えたときは、その旨をそのままお伝えしています。考え方はデメリットも包み隠さない窓断熱提案にまとめています。

我が家の北側の部屋は、どういう状態ですか?

下のチェックは診断ではなく、相談の前に状況を整理するためのものです。当てはまる数が多いほど、窓を含めた検討が向いています。

北側の部屋セルフチェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個方位による影響は限定的かもしれません。窓のガラスの枚数を確かめるところからで十分です。
2〜3個逃げる熱と湿気が重なっている可能性があります。換気の状態もあわせて見てみてください。
4〜6個使い方まで影響が出ている可能性があります。窓の断熱と換気の両方を含めた検討が向いています。

その部屋を冬も使いたいかどうか

判断の分かれ目はここです。冬は使わないと割り切るなら、換気と湿気の管理だけで足ります。冬も使いたいのであれば、暖房で暖めた状態を保てるかどうかが問題になります。場所を絞った工事は一部屋断熱リフォームとして用意しています。

南側と同じにはなりません

先にお伝えしておくと、窓に手を入れても北側の部屋が南側の部屋と同じになるわけではありません。日射で暖まる時間は、方位で決まってしまうためです。変えられるのは、暖房で暖めた状態をどれだけ保てるかという部分だけです。それでも、朝いちばんの冷えきった状態が変わる、暖房を入れてから使えるようになるまでの時間が短くなる、といった形で日常の使い勝手は変わります。期待の置きどころを最初にそろえておくと、工事のあとで「思っていたのと違う」となりにくくなります。

北側の部屋について、よくいただくご質問は?

現地調査のときに実際に伺うことの多い質問をまとめました。部屋の使い方と窓の状況はお住まいごとに違うため、最終的な判断は現地で確認したうえで行っています。

北側の部屋は、どうやっても寒いままですか?
日射で暖まらないぶん、他の部屋と同じにはなりにくい面があります。ただし「入ってこない」ことより「逃げていく」ことのほうが手を入れやすい部分です。逃げる量を減らせば、暖房で暖めた状態を保ちやすくなります。

北側の部屋は結露しやすいのですか?
窓の表面温度が下がりやすいため、水滴に変わりやすい条件はそろいます。ただし結露の出方は室内の湿度や換気の状態にも左右されます。方位だけで決まるわけではありません。

北側の窓は小さいので、影響も小さいのでは?
面積が小さければ、動く熱の量も小さくなります。ただし部屋そのものが狭ければ、床面積に対する窓の割合は変わりません。窓の大きさだけでなく、部屋の広さとあわせて見ることになります。

北側の部屋を、納戸として使うのはどうですか?
使い方を変えるのもひとつの判断です。ただし、湿気がこもりやすい部屋に物を置くとカビの心配が出てきます。換気の状態とあわせて考えることになります。

見積りだけをお願いすることはできますか?
できます。現地調査とお見積書の作成は無料で、出張費も基本的にいただいていません。お見積り後に突然ご自宅へ伺ったり、しつこくお電話をかけたりする営業活動は行っていません。

相談の前に、何を見ておきますか?

その部屋の窓のガラスが1枚か2枚か。そして、冬のあいだその部屋を使いたいかどうか。この2つが分かれば、話は進みます。窓の寸法を測る必要はありません。採寸はこちらで行います。

感動ハウスは茨城県筑西市に本社を置き、茨城県と栃木県を対応エリアとしています。現地調査とお見積書の作成は無料で、出張費も基本的にいただいていません。ご提案のときは、その工事で変わらない部分もあわせてお伝えしています。まずは30秒のチェックで、窓まわりの状態を整理してみてください。

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