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冬の電気代が高い理由は窓?作る熱と逃げる熱の2つで見る

冬の電気代が高い理由は窓?作る熱と逃げる熱の2つで見る

同じ生活をしているつもりなのに、冬になると電気代の請求が跳ね上がる。節約を意識しているのに、思ったほど下がらない。

この記事では、冬の電気代が上がる仕組みを「作る熱」と「逃げる熱」の関係から整理します。節約の方法を増やす前に、どこで無駄が出ているのかを見るための記事です。

作成者 倉持 悦子(株式会社感動ハウス 代表取締役) プロフィール

作成日 2026年9月24日 最終更新日 2026年9月24日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約8分

冬の電気代は、なぜ上がるのですか?

暖房が熱を作り続けているからです。室温を保つには、逃げていくぶんと同じだけの熱を作り続ける必要があります。つまり、逃げる量が多い家ほど、作る量も多くなります。

熱が逃げやすい住宅と逃げにくい住宅で、同じ室温を保つために必要な熱の量が違うことを示す図 図1 同じ室温を保つために必要な熱の量 熱が逃げやすい家 作る熱が多く要る 熱が逃げにくい家 作る熱が少なくて済む 棒の長さは「同じ室温を保つために作り続ける必要のある熱の量」の関係を表しています。 実際の必要量は住宅の断熱性能・外気温・間取り・使い方によって異なります。測定値ではありません。 出典:感動ハウスの現場での説明(2026年9月時点)

暖房は「温度を上げる」より「保つ」ほうに使われている

部屋を暖めるときに使う熱と、暖まった状態を保つために使う熱は別のものです。一日の大半は、後者に使われています。逃げていくぶんを補い続けているわけで、ここが大きいほど運転の時間も長くなります。「つけっぱなしのほうが安い」と言われることがあるのも、保つための熱と、暖め直すための熱を比べているからです。

窓は、住宅のなかで熱が動きやすい場所

壁には断熱材が入っていますが、窓はガラスとサッシだけで外と隔てられています。ガラスが1枚で枠がアルミであれば、その差はさらに大きくなります。面積では壁のほうが広くても、面積あたりで熱が動きやすいのは窓のほうです。そのため、壁の断熱材に手を入れるより先に窓を見たほうが早い、という判断になることがあります。

節約しているのに、下がらないのはなぜですか?

節約の多くは「作る熱を減らす」方向の工夫だからです。設定温度を下げる、運転時間を短くする、厚着をする。いずれも有効ですが、逃げる量そのものは変わりません。

よくある節約 効いているところ 残る課題
設定温度を下げる作る熱を減らす窓際の寒さは変わらない
運転時間を短くする作る熱を減らす切ったあとの下がり方は同じ
厚着をする体感を補う室温そのものは低いまま
熱が逃げる量を減らす必要な熱の量が変わる工事が必要

上の3つは、我慢や工夫で成り立っています。そのため、続けるほど生活のほうが窮屈になります。4つめだけが、我慢の量を増やさずに必要な熱を減らす方向です。どれかひとつを選ぶ必要はなく、組み合わせて考えるのが現実的です。

設定温度を下げても、体感が追いつかない

窓際が寒いままだと、室温を下げたときの体感の落ち込みが大きくなります。空気の温度だけでなく、まわりの面の温度も体感に影響するためです。結局もとの設定に戻してしまう、という繰り返しになりがちです。我慢して下げるより、下げても寒く感じにくい状態を作るほうが続きます。節約が続かない理由は意志の弱さではなく、体感が追いつかないという条件のほうにあります。

暖房器具を替えても、逃げる量は変わらない

機器の効率が上がれば、同じ熱を作るための電気は減ります。ただし、作らなければならない熱の量そのものは変わりません。入れものに穴が開いたまま、注ぐ道具を良くしているような関係です。買い替えを考えるなら、同時に逃げる量のほうも見ておくと判断しやすくなります。逃げる量が減れば、必要な機器の能力も変わってきます。

窓に手を入れると、どのくらい変わりますか?

金額は、お住まいの条件によって変わります。窓の数、大きさ、いまの仕様、地域、暮らし方。これらが違えば結果も違うため、ひとつの数字でお答えすることはできません。

参考として、窓を高断熱化した場合の光熱費は6地域(関東〜九州)の戸建てで年間およそ2.2〜2.7万円の削減が見込まれるという試算があります。これはモデル住戸での冷暖房を合算した年間の目安です。茨城県・栃木県は地域区分5〜6にまたがるため、この値をそのまま当てはめることはできません。

出典:日本サッシ協会 2025(モデル住戸の試算)。当社サイトの光熱費シミュレーションでは、条件を入れてご自宅に近い試算をご覧いただけます。

暖房の使い方で作る熱を減らす方法と、窓の断熱で逃げる熱を減らす方法を対比して示す図 図2 作る熱を減らす方法と、逃げる熱を減らす方法 逃げる熱を減らす 作る熱を減らす 必要な熱の量が変わる 我慢が増えない 夏にも関わる 工事が必要 今日から始められる 費用がかからない 我慢が必要になる 冬のあいだ続く 同じ「電気代を下げる」でも、我慢の量が増えるかどうかが変わります。 実際の効果は住宅の状況・窓の仕様・使い方によって異なります。 出典:感動ハウスの現場での説明(2026年9月時点)

内窓は、夏の冷房費にも関わる

窓の断熱は冬だけの話ではありません。夏は、外から入ってくる熱を抑える方向に働きます。冷房時に室内へ入る熱の多くは窓などの開口部からとされているため、ひとつの工事で冬と夏の両方に関われます。内窓の設置は1窓あたり約60分で、住みながら工事ができます。工事の内容は内窓設置リフォームをご覧ください。

出典:冷房時に室内へ入る熱の約73%は窓などの開口部からとされています(低断熱住宅のモデル試算/出典:日本サッシ協会 2025)。施工時間は感動ハウスの自社公表値です(2026年9月時点)。

暖房の使い方の見直しから窓の状態の確認、試算、工事の判断までの流れを4段階で示す図 図3 電気代の見直しを進める順番 STEP 1 使い方を見直す 設定温度と 運転時間 STEP 2 体感を確かめる 窓のそばだけ 寒くないか STEP 3 窓を見る ガラスの枚数 枠の冷たさ STEP 4 数字で試算する 条件を入れて 目安を見る 使い方の見直しで足りるかを先に確かめると、工事が必要かどうかを判断できます。 実際の判断は、現地で窓の仕様と住宅の状況を確認したうえで行います。 出典:感動ハウスの現地確認の進め方(2026年9月時点)

補助金が使えることもあります

国の先進的窓リノベ2026事業は、既存住宅の断熱窓への改修を対象とした制度です。ただし補助金は予算の範囲で受け付けられるもので、申請すれば必ず受け取れるわけではありません。制度の詳細は先進的窓リノベ2026補助金の解説ページにまとめています。要件は年度ごとに変わるため、着工前に公式サイトの最新の公募要領をご確認ください。申請の手続きは登録された事業者が行い、感動ハウスでも代行しています。

我が家の電気代は、窓が関係していますか?

下のチェックは診断ではなく、状況を整理するためのものです。当てはまる数が多いほど、逃げる熱の量が電気代に効いている可能性があります。

冬の電気代セルフチェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個窓の影響は限定的かもしれません。暖房の使い方の見直しで足りる可能性があります。
2〜3個逃げる熱が電気代に関わっている可能性があります。ガラスの枚数を確かめてみてください。
4〜6個我慢による節約では追いつきにくい状態かもしれません。逃げる量を減らす方向の検討が向いています。

金額を先に見てから決める

工事の判断は、感覚ではなく数字で見たほうが決めやすくなります。当社サイトの光熱費シミュレーションでは、地域・部屋の広さ・いまの窓の仕様などを選ぶと、冷房費の目安が試算できます。個人情報の入力は不要です。光熱費の削減の考え方は窓断熱リフォームで光熱費削減のコラムでも扱っています。

冬の電気代について、よくいただくご質問は?

現地調査のときに実際に伺うことの多い質問をまとめました。住宅の条件と暮らし方はお住まいごとに違うため、最終的な判断は現地で確認したうえで行っています。

設定温度を1度下げれば、電気代は下がりますか?
下がる方向には働きます。ただし窓際が寒いままだと、体感が追いつかず結局もとに戻してしまうことがあります。我慢して下げるより、下げても寒く感じにくい状態を作るほうが続きます。

暖房器具を替えれば、電気代は変わりますか?
機器の効率が上がれば変わります。ただし、逃げていく熱の量が同じであれば、新しい機器も同じ量の熱を作り続けることになります。

窓の工事で、電気代はいくら下がりますか?
金額はお住まいの条件によって変わるため、ひとつの数字でお答えすることはできません。当社サイトの光熱費シミュレーションで、条件を入れた試算をご覧いただけます。

つけっぱなしと、こまめに切るのはどちらが安いですか?
住宅の断熱性能と外気温、在宅時間によって変わります。熱が逃げやすい住宅では、切ったあとの室温低下が早く、再び暖めるための負担も大きくなります。

見積りだけをお願いすることはできますか?
できます。現地調査とお見積書の作成は無料で、出張費も基本的にいただいていません。お見積り後に突然ご自宅へ伺ったり、しつこくお電話をかけたりする営業活動は行っていません。

まず、数字で確かめてみますか?

いまの窓の仕様と、部屋の広さ。この2つが分かれば、試算はすぐにできます。我慢を増やす前に、どのくらい動きそうかを見ておくと判断しやすくなります。

感動ハウスは茨城県筑西市に本社を置き、茨城県と栃木県を対応エリアとしています。現地調査とお見積書の作成は無料で、出張費も基本的にいただいていません。ご提案のときは、その工事で変わらない部分もあわせてお伝えしています。

条件を選ぶだけで、光熱費の変化を試算する

地域・部屋の広さ・いまの窓の仕様などを選ぶと、ひと夏の冷房費の目安が分かります。個人情報の入力は不要です。

光熱費シミュレーションを試す

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