内窓・二重窓 冬の悩み

単板ガラスの寒さはどこまで対策できる?手前の工夫の限界

単板ガラスの寒さはどこまで対策できる?手前の工夫の限界

断熱シートを貼った。カーテンも厚手にした。隙間テープも試した。それでも、窓のそばはまだ寒い。

この記事では、ガラスが1枚の窓でできる対策にはどこまでの範囲があるのかを説明します。手前の工夫で届く部分と、ガラスそのものに手を入れないと変わらない部分を分けて整理します。買い足しを続ける前に、一度どこで止まっているのかを確かめてみてください。

作成者 倉持 悦子(株式会社感動ハウス 代表取締役) プロフィール

作成日 2026年10月14日 最終更新日 2026年10月14日 本記事は2026年10月時点の情報です 読了時間 約8分

単板ガラスとは、どんな窓のことですか?

ガラスが1枚だけで構成された窓のことです。一枚ガラス、シングルガラスとも呼ばれます。対して、ガラスを2枚にして間に空気などを挟んだものを複層ガラス(ペアガラス)といいます。

見分け方は簡単です。窓を少し開けて、ガラスの端を横から見てください。透明な層が1つなら単板、2つに分かれていてあいだに細い縁が見えれば複層です。夜に外の明かりを眺めて、像が2つにずれて見えるかどうかでも見当がつきます。築年数の古い住宅では、単板ガラスとアルミ枠の組み合わせが残っていることが多くあります。

なぜ、ガラス1枚だと寒さが残るのですか?

ガラスが熱を通しやすい材料であること、そして1枚では熱の通り道を分断するものが何もないことが理由です。外が0度、室内が20度なら、その差がガラス1枚を挟んで直接向き合います。

ガラス1枚の窓と2枚の窓で、熱の通り道・室内側の表面温度・結露の出やすさ・冷気の下降がどう違うかを対比して示す図 図1 ガラス1枚と2枚で、熱の動き方がどう違うか ガラス1枚 ガラス2枚+空気層 外気と室内が1枚で隔てられる 熱を遮るものがない 室内側の表面温度が下がる 冷気が生まれて下へ流れる あいだに動かない空気が入る 空気が熱を通しにくい 室内側の表面温度が下がりにくい 冷気の生まれる量が減る 効いているのはガラスそのものより、2枚のあいだに閉じ込められた空気の層です。 実際の表面温度は外気温・室温・湿度・窓の仕様によって異なります。 出典:感動ハウスの現場での説明(2026年10月時点)

厚いガラスにしても、ほとんど変わらない

「厚いガラスにすれば暖かいのでは」と聞かれることがあります。しかし、熱に対してはほとんど効きません。ガラスは熱を通しやすい材料なので、厚みを足しても通り方は大きくは変わらないためです。厚みで変わるのは主に音の伝わり方です。熱に効くのは厚みではなく、層の数と、層のあいだにある空気です。

動かない空気が、熱を止めている

複層ガラスで効いているのは、ガラスそのものより、2枚のあいだに閉じ込められた空気のほうです。空気は動かない状態では熱を伝えにくい性質を持っています。冬の服を重ね着すると暖かいのも、布と布のあいだに空気の層ができるからです。窓で起きているのも、同じ考え方です。

断熱シートや厚手カーテンは、どこまで効きますか?

冷気の流れを穏やかにする範囲までは効きます。ただし、ガラスそのものの表面温度を変えることはできません。このため「以前よりはましになったが、まだ寒い」という状態で止まりやすくなります。

対策 働きかけている場所 届く範囲
断熱シートを貼るガラスの室内側の表面触れたときの冷たさが和らぐ
厚手カーテン窓と部屋のあいだの空気冷気の流れが穏やかになる
隙間テープサッシの合わせ目すきま風が減る
内窓を足す窓全体の構成ガラスの層が増え、空気層ができる
ガラス交換ガラスの層の数枠はそのまま残る

上の3つは、窓の手前に何かを足す対策です。下の2つは、窓そのものの構成を変える工事です。どちらが正しいということではなく、手前の対策で満足できているならそれで十分です。複数試して効果が頭打ちになっているなら、窓そのものの側に原因が残っていると考えられます。

なぜ、対策を足しても効果が頭打ちになるのですか?

手前に足す対策は、どれも「冷たい面との間に何かを挟む」方法だからです。挟むものが増えれば冷気の流れは穏やかになりますが、ガラスそのものが外気に引っぱられて冷えている状態は変わりません。

たとえば断熱シートは、ガラスの室内側に薄い層をつくります。触れたときの冷たさは和らぎますが、シートの向こう側のガラスは変わらず冷えたままです。カーテンも同じで、布の向こうで冷気は生まれ続けています。そのため、1つ足したときは効果を感じても、2つ目、3つ目と足すにつれて変化が小さくなっていきます。これが「頭打ち」の正体です。買い足しの手応えが薄くなってきたら、挟む物を増やす段階は終わっている合図です。

いま単板ガラスなら、選択肢は何がありますか?

大きく3つあります。ガラスだけを入れ替える、内側にもう1つ窓を足す、窓ごと交換する。それぞれ工事の範囲と、残る部分が違います。

ガラス交換・内窓の設置・窓ごとの交換について、工事範囲の小ささ・枠の冷たさが残るか・外観が変わるかを横棒で比較する図 図2 3つの選択肢の性質のちがい 工事の範囲が小さい ガラス交換・内窓は室内側で完結 枠の冷たさが残る ガラス交換では枠はそのまま 外観が変わらない 内窓は外から見た姿が変わらない 開ける手順が増える 内窓は窓が2つになる 横棒は「その項目に当てはまる度合い」を表しています。 比較の目安であり、実測値ではありません。適した方法は窓の状態によって異なります。 出典:感動ハウスの現場での説明(2026年10月時点)

ガラス交換は工事が軽く済みますが、既存のサッシの溝が複層ガラスの厚みを受け止められるかが条件になります。古いサッシでは溝が浅く、入らないことがあります。内窓は既存の窓をそのまま残すため外観が変わりませんが、窓が2つになるので開ける手順と掃除する面が増えます。窓ごとの交換は枠まで新しくなりますが、工事の範囲がいちばん大きくなります。

単板ガラスだと、結露はどうなりますか?

出やすい条件になります。結露は、空気が含みきれなくなった水蒸気が冷たい面で水に変わる現象です。ガラス1枚では室内側の表面温度が下がりやすいため、その条件に近づきます。

毎朝ガラスを拭いているのに、窓台やカーテンの裾、壁の下のほうが黒ずんでくることがあります。これは拭ききれなかった水が同じ場所に落ち続けた結果です。拭くという対処は水を取り除きますが、水が生まれる条件そのものは翌朝も同じまま残ります。結露とカビの全体像は結露・カビについてのページにまとめています。

我が家の窓は、どのくらいの状態ですか?

下のチェックは診断ではなく、相談の前にご自宅の状況を整理するためのものです。当てはまる数が多いほど、窓そのものに手を入れる検討が向いています。

単板ガラスセルフチェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個まずはガラスの端を横から見て、層が1つか2つかを確かめるところからで十分です。
2〜3個手前の対策で届く範囲にいるかもしれません。効果が頭打ちかどうかを振り返ってみてください。
4〜6個買い足しを続けても変わりにくい状態かもしれません。ガラスの構成そのものを見る段階です。

単板ガラスについて、よくいただくご質問は?

現地調査のときに実際に伺うことの多い質問をまとめました。窓の状況はお住まいごとに違うため、最終的な判断は現地で窓の仕様を確認したうえで行っています。

単板ガラスを複層ガラスに入れ替えられますか?
入れ替えられる場合と、できない場合があります。複層ガラスは単板より厚みがあるため、既存のサッシの溝がその厚みを受け止められるかどうかで決まります。溝が浅い古いサッシでは入らないことがあり、現地で寸法を測って判断しています。

カーテンを二重にすれば足りますか?
窓とカーテンのあいだに空気の層ができるため、冷気の流れは穏やかになります。ただしガラス自体の表面温度は下がったままで、カーテンの裾と床のすき間からは冷気が下りてきます。布で囲う対策と、ガラスの枚数を増やす対策は性質が違います。

単板ガラスでも、厚いガラスなら暖かいですか?
ほとんど変わりません。ガラスは熱を通しやすい材料なので、厚みを増しても熱の通り方は大きくは変わりません。変わるのは主に音の伝わり方です。熱に効くのは「厚み」よりも「層の数」と「層のあいだの空気」です。

うちのガラスが1枚か2枚か、どう見分けますか?
窓を少し開けて、ガラスの端(小口)を横から見てください。透明な層が1つなら単板、2つに分かれて見えて、あいだに細い金属の縁が見えれば複層です。夜に窓の外の明かりを見て、像が2つに分かれて見えるかでも見当がつきます。

相談したら、その場で契約を勧められませんか?
現地調査とお見積書の作成は無料で、出張費も基本的にいただいていません。お見積り後に突然ご自宅へ伺ったり、しつこくお電話をかけたりする営業活動は行っていません。

相談の前に、何を見ておきますか?

気になる部屋の窓のガラスが、1枚か2枚か。これだけ分かれば話は進みます。見分けがつかなくても構いません。現地で確認しながら整理できます。これまで試した対策と、その結果をあわせて伝えていただけると、同じことを繰り返さずに済みます。

問い合わせから現地調査、見積り、契約、施工、引き渡しまでの流れを4段階で示す図 図3 相談から工事までの進み方 STEP 1 お問い合わせ 気になる部屋と 症状を伝える STEP 2 現地調査・お見積り 窓の寸法と仕様を確認 無料で作成 STEP 3 ご契約 デメリットも含めて 納得してから STEP 4 施工・引き渡し 養生してから作業 仕上がりを一緒に確認 現地調査とお見積書の作成は無料です。出張費も基本的にいただいていません。 工事の内容や範囲によって、現地調査から施工までの期間は変わります。 出典:感動ハウスの断熱リフォームの流れ(2026年10月時点)

感動ハウスは茨城県筑西市に本社を置き、つくば・土浦・宇都宮インターパークの3か所に展示場を構えています。対応エリアは茨城県と栃木県です。内窓の設置は1窓あたり約60分で、気になる部屋だけに絞った一部屋断熱リフォームも用意しています。

まずは30秒のチェックで、ご自宅の寒さと結露の傾向を確かめてみてください。

30秒で、我が家の寒さ・結露の傾向を確かめる

質問に答えるだけで、窓まわりの状態を整理できます。個人情報の入力はありません。

30秒の寒さ・結露チェックへ

この記事と関連する新着情報も見る