築30年の家が寒い3つの原因|窓と壁どちらから手をつけるか
建てたころは、こんなに寒いと思わなかった。暖房の効きも、以前よりゆっくりになった気がする。
この記事では、築30年ほどの住宅で寒さを感じやすくなる理由を、当時の仕様・経年の変化・暮らしの変化という3つに分けて説明します。どこから手をつけるかを考える材料として読んでください。
作成者 倉持 悦子(株式会社感動ハウス 代表取締役) プロフィール
作成日 2026年10月15日 最終更新日 2026年10月15日 本記事は2026年10月時点の情報です 読了時間 約8分
築30年の家が寒く感じるのは、劣化のせいですか?
劣化だけではありません。建てられた当時の仕様、経年による変化、そして暮らし方の変化。この3つが重なっています。多くの場合、いちばん大きいのは1つ目の「当時の仕様」です。
理由1|当時は、断熱の優先順位が今ほど高くなかった
30年前に建てられた住宅では、単板ガラスとアルミサッシの組み合わせが標準的でした。当時は強さ・加工のしやすさ・価格が重視されており、断熱は今ほど前面に出ていませんでした。つまり、その家は壊れているのではなく、当時の基準どおりに建てられています。
理由2|ゴムや部品は、時間とともに変わる
サッシのまわりには、気密をとるためのゴム製の部材が使われています。ゴムは時間とともに硬くなり、押し当てる力が弱まります。戸車がすり減れば窓がわずかに傾き、合わせ目にすき間が残ります。これらは少しずつ進むため、住んでいる本人が変化に気づきにくい種類の劣化です。
理由3|寒さの感じ方そのものが変わる
同じ室温でも、年齢や体調によって感じ方は変わります。在宅時間が増えれば、寒さに触れる時間も増えます。家は変わっていなくても、暮らす側の条件が変われば、気になり方は変わります。これは我慢の問題ではなく、環境を見直す理由になります。
どこから熱が逃げているか、どう見当をつけますか?
寒い日の朝に、家の中を一周して手で触ってみてください。道具はいりません。触って冷たい場所が、熱の通り道になっています。
| 触る場所 | 冷たければ | 次に見ること |
|---|---|---|
| 窓ガラス | ガラスから熱が動いている | ガラスが1枚か2枚か |
| 窓枠 | 枠から熱が動いている | 枠が金属か樹脂か |
| 外に面した壁 | 壁からも動いている | 壁は工事の規模が大きい |
| 床(窓から遠い場所) | 床下の断熱が弱い可能性 | 窓だけでは解決しない範囲 |
| 玄関ドア | ドアからも動いている | ドア単体では補助の対象外 |
窓だけが冷たく、窓から離れた床や壁がそれほどでもないなら、窓に手を入れる効果が出やすい状態です。逆に、家中どこを触っても冷たい場合は、窓だけでは届かない範囲が含まれています。この切り分けを先にしておくと、予算をどこに使うかの判断が早くなります。
触って確かめるときは、暖房を入れてしばらく経ってからにしてください。暖房を入れた直後は、部屋の空気だけが先に暖まり、壁や窓の表面はまだ冷えたままだからです。1時間ほど経ってもなお冷たい場所が、継続して熱が逃げている場所だと考えられます。
窓と壁、どちらを先にすべきですか?
住みながら進めたいなら、窓が先になります。理由は効果の大きさではなく、工事のしやすさです。窓には室内側だけで完結する方法があり、暮らしを止めずに進められる点が壁とは大きく違います。
壁の断熱は、内側か外側の仕上げを剥がす必要があります。その部屋を一時的に使えなくなり、家具の移動も伴います。一方、窓の内側にもう1つ窓を足す方法なら、窓まわりを空けるだけで作業ができます。壁が不要という意味ではなく、住みながら段階的に進めるなら窓から、という順番です。どこから優先するかは断熱をどこから始めるかの記事でも整理しています。
部屋ごとに分けて進めることはできますか?
できます。感動ハウスでは、気になる部屋に絞った一部屋断熱リフォームと、家全体をまとめて行うまるごと断熱リフォームの両方を用意しています。
どちらを選ぶかは、困っている範囲の広さで決まります。特定の部屋だけが寒いなら一部屋から、家中どこにいても寒いなら全体で考えるほうが、結果として無駄が少なくなります。
部屋ごとに進める場合、どの部屋から始めるかは「長く過ごす場所」で決めるのが分かりやすい基準です。リビング、寝室、在宅で仕事をする部屋。1日のうち何時間をそこで過ごしているかを数えると、順番が見えてきます。一度に全部を決める必要はありません。最初の1部屋で効き方を確かめてから、次を考える進め方もできます。
築30年の家で、結露はどうなりますか?
出やすい条件がそろっています。単板ガラスとアルミ枠は、どちらも室内側の表面温度が下がりやすい組み合わせだからです。
長年にわたって同じ場所に水が落ち続けていると、窓台の塗装が浮いたり、壁紙の裾が剥がれたり、木部が柔らかくなっていたりすることがあります。築年数が経っている住宅では、寒さの相談と同時に、こうした跡が残っていないかも見ています。跡が広がっている場合は、窓の工事とあわせて傷んだ部分の補修が必要になることもあります。その場合も、何にいくらかかるかを分けてお見積りに書いています。結露とカビの全体像は結露・カビについてのページにまとめています。
我が家は、どのくらいの状態ですか?
下のチェックは診断ではなく、相談の前にご自宅の状況を整理するためのものです。当てはまる数が多いほど、窓そのものに手を入れる検討が向いています。
築年数が経った住宅のセルフチェック(6項目)
当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。
当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。
当てはまった数でみる読み取り方
| 当てはまる数 | 読み取り方 |
|---|---|
| 0〜1個 | 気になる部屋の窓から、ガラスの枚数と枠の素材を確かめるところからで十分です。 |
| 2〜3個 | 当時の仕様がそのまま残っている可能性があります。長く過ごす部屋から見てみてください。 |
| 4〜6個 | 仕様と経年の両方が重なっている可能性があります。どこから手をつけるかの相談段階です。 |
築年数と寒さについて、よくいただくご質問は?
現地調査のときに実際に伺うことの多い質問をまとめました。住宅の状況はお住まいごとに違うため、最終的な判断は現地で確認したうえで行っています。
築30年だと、家全体を断熱しないと変わりませんか?
そうとは限りません。家全体の工事は確かに効果の範囲が広くなりますが、費用も工期も大きくなります。長く過ごす部屋から順に手を入れていく進め方もあり、どちらが合うかは暮らし方とご予算によって変わります。
壁の断熱材を入れ替えたほうが先ではありませんか?
壁も熱の通り道ですが、工事の規模が違います。壁は内側か外側の仕上げを剥がす必要があり、住みながらの工事が難しくなることがあります。窓は室内側で完結する方法があるため、住みながら進めたい場合は窓から検討する方が現実的です。
築30年の家に、今さらお金をかける価値はありますか?
それはお住まいをこの先どう使うかによります。あと数年で住み替えるのか、二世帯で長く使うのかで判断は変わります。感動ハウスでは、工事を前提とせずに現状を見てご説明するところから承っています。
築年数が同じでも、寒さに差があるのはなぜですか?
建てられた地域、工法、方位、改修の履歴が違うためです。同じ年に建った家でも、途中でサッシを替えているかどうかだけで状態は変わります。築年数は目安であって、断定の材料にはなりません。
相談したら、その場で契約を勧められませんか?
現地調査とお見積書の作成は無料で、出張費も基本的にいただいていません。お見積り後に突然ご自宅へ伺ったり、しつこくお電話をかけたりする営業活動は行っていません。
相談の前に、何を伝えればいいですか?
いつごろ建てた家か、いちばん寒いと感じる部屋はどこか。この2つが分かれば話は進みます。図面がなくても構いません。サッシを途中で替えたかどうかを覚えていれば、あわせてお知らせください。
感動ハウスは茨城県筑西市に本社を置き、つくば・土浦・宇都宮インターパークの3か所に展示場を構えています。対応エリアは茨城県と栃木県です。部屋単位の一部屋断熱リフォームと、家全体のまるごと断熱リフォームの両方を承っています。
まずは30秒のチェックで、ご自宅の寒さと結露の傾向を確かめてみてください。
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質問に答えるだけで、窓まわりの状態を整理できます。個人情報の入力はありません。
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