浴室と脱衣所の温度差は何度?自宅で実際に測る手順と見方
浴室と脱衣所の温度差は何度くらいあるものなのか。調べても、はっきりした答えが見つからない。
この記事では、なぜ一律の数字で答えられないのかを説明し、そのうえでご自宅の数字を自分で測る手順を示します。道具は温度計だけです。
なお、健康に関わるご判断は医師にご相談ください。この記事でお伝えするのは、住まいの温度の測り方に限られます。
作成者 倉持 悦子(株式会社感動ハウス 代表取締役) プロフィール
作成日 2026年10月24日 最終更新日 2026年10月24日 本記事は2026年10月時点の情報です 読了時間 約8分
浴室と脱衣所の温度差は何度くらいですか?
一律の数字ではお答えできません。窓の仕様、断熱の状態、暖房の使い方、外気温によって同じ家でも日によって変わるためです。
ただし、答えが出ないという話ではありません。ご自宅の数字は、温度計を置けば測れます。世の中の平均値を探すよりも、ご自宅の各部屋がいま何度なのかを知るほうが実用的です。この記事では、その測り方をお伝えします。
なぜ一律の数字で答えられないのですか?
温度差を決める条件が、住まいごとに違うからです。窓の仕様ひとつ違うだけで、同じ外気温でも面の温度が変わります。
同じ市内でも、家によって差が出る
外気温が同じでも、窓が単板ガラスの家と複層ガラスの家では、室内側の面の温度が違います。面が冷たければ、そこで冷やされた空気が足元へ下りてきます。同じ地域、同じ築年数でも、窓の仕様が違えば数字は変わります。そのため、平均値を調べてもご自宅に当てはまるとは限りません。
同じ家でも、日によって変わる
冷え込んだ日と暖かい日では、暖房のない場所の温度が大きく変わります。暖房のある部屋は室温が保たれるため、結果として差が開く日と開かない日が出ます。一度だけ測って「我が家は何度」と決めると、冷え込んだ日の状態を見落とします。天気予報で最低気温を確認し、いちばん下がる日に測っておくと、手を打つべき場所がはっきりします。
どうやって測ればいいですか?
温度計を複数そろえて、同じ時刻に見るだけです。サーモグラフィーのような特別な機器は必要ありません。手順を決めて記録すれば、数字は十分に使えるものになります。
01同じ型の温度計を3〜4つそろえる(型が違うと個体差が混ざります)
02ふだん過ごす居室、脱衣所、浴室、トイレまたは廊下に置く
03床から1メートルほどの高さに、窓から離して置く
04入浴する時刻に、すべての数字を同じタイミングで記録する
05冷え込んだ日と暖かい日の両方で、同じ手順を繰り返す
同じ型をそろえる、という点が大切です。メーカーや型が違うと、表示のずれが差の数字に混ざってしまいます。高価なものは必要ありません。同じ条件で比べられれば十分です。スマートフォンで写真を撮って記録しておくと、後から見返せます。
測るタイミングは、入浴する時刻に合わせてください。昼間に測った数字では、実際に脱衣所を使うときの状態が分かりません。また、測る直前に脱衣所の扉を開けていると居室の暖かい空気が入り込み、数字が高めに出ます。ふだんどおり閉めた状態で、しばらく置いてから見てください。
どこに温度計を置きますか?
置く場所によって数字が変わります。窓のすぐそばや床の上は低く出るため、部屋どうしを比べる目的には向きません。条件をそろえることが、比較の前提になります。
| 置く場所 | 出る数字の傾向 | 比較に向くか |
|---|---|---|
| 床から1メートルの高さ・窓から離す | 部屋の代表的な温度に近い | 向く |
| 窓のすぐそば | 面の冷たさを拾って低く出る | 向かない |
| 床の上 | 冷えた空気がたまり低く出る | 向かない |
| 暖房の吹き出し口の近く | 暖かい風を拾って高く出る | 向かない |
| 棚の上・家具の陰 | 空気が動かず実際とずれる | 向かない |
窓のそばや床の上が低く出るのは、温度計が壊れているからではありません。実際にその場所が冷えているということです。ただし、部屋どうしを比べる目的では条件をそろえる必要があります。窓際の冷えだけを知りたい場合は、あえて窓のそばに置いて比べる方法もあります。窓際で何が起きているかは窓際が寒くなる理由の記事にまとめています。
測った数字は、どう読みますか?
世の中の基準と比べるのではなく、ご自宅のなかでどの場所がいちばん冷えているかを見てください。順位がつけば、手をつける場所が決まります。
「何度なら危険」という線を当社では引いていません。体の状態によって受け止め方が変わるためです。一方で、ご自宅のなかの順位は数字ではっきり出ます。脱衣所がいちばん冷えている、あるいは廊下のほうが低い。それが分かれば、どこから手をつけるかを決められます。家のなかの温度差についてはヒートショックと住まいのページにもまとめています。
差が大きいと分かったら、何をしますか?
費用のかからない順に試して、残った分を工事で受け持つ順番です。最初から工事を検討する必要はありません。
窓の断熱まで進む場合も、家全体を一度に工事する必要はありません。いちばん差の大きい場所から順に、予算に合わせて区切って進めるほうが現実的です。当社の現地調査では、サーモグラフィーで面の温度の分布を確認しています。温度計の数字と合わせて見ることで、窓が効いているのかどうかの切り分けができます。詳しくはサーモグラフィー診断のページをご覧ください。
なお、測った結果として差が小さかった場合は、工事をおすすめしていません。その旨をお伝えして終わることもあります。数字を見ずに工事の話から始めると、必要のない範囲まで広がってしまいます。先に測っていただくのは、そこを避けるためでもあります。
我が家の温度差は、どのくらいの状態ですか?
下のチェックは診断ではなく、相談の前にご自宅の状況を整理するためのものです。当てはまる数が多いほど、窓そのものに手を入れる検討が向いています。
脱衣所・浴室の温度差セルフチェック(6項目)
当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。
当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。
当てはまった数でみる読み取り方
| 当てはまる数 | 読み取り方 |
|---|---|
| 0〜1個 | 温度差は限定的かもしれません。まずは温度計を置いて数字を見てみてください。 |
| 2〜3個 | 暖房のない場所が冷えている可能性があります。各室の数字を比べてみてください。 |
| 4〜6個 | 窓の面の冷たさが効いている可能性があります。場所を絞って検討する段階です。 |
温度差の測り方について、よくいただくご質問は?
現地調査のときに実際に伺うことの多い質問をまとめました。住宅の状況はお住まいごとに違うため、最終的な判断は現地で確認したうえで行っています。
何度の差から気をつけるべきですか?
一律の基準は、当社では示していません。体の状態や年齢によって受け止め方が変わるためです。ご自宅の数字を測って、どの場所がいちばん差が大きいかを知るほうが実用的です。
温度計はどんなものがいいですか?
同じ型のものを複数そろえるのが基本です。メーカーや型が違うと、個体差が差の数字に混ざってしまいます。高価なものでなくても、同じ条件で比べられれば十分です。
一度測れば十分ですか?
一度では分かりません。外気温によって差の出方が変わるため、暖かい日と冷え込んだ日の両方で測ってみてください。同じ時刻に測ることも大切です。
測った数字を見せれば、相談は早くなりますか?
はい。現地調査でいちばん知りたいのは、どの場所でどれだけ差が出ているかです。数字があれば、確認する窓を絞って見ることができます。
相談したら、その場で契約を勧められませんか?
現地調査とお見積書の作成は無料で、出張費も基本的にいただいていません。お見積り後に突然ご自宅へ伺ったり、しつこくお電話をかけたりする営業活動は行っていません。
相談の前に、何を伝えればいいですか?
測った数字があれば、そのまま教えてください。居室と脱衣所がそれぞれ何度だったか、いつ測ったかが分かれば、確認する窓を絞って見ることができます。まだ測っていない場合も、そのままご相談いただけます。
感動ハウスは茨城県筑西市に本社を置き、つくば・土浦・宇都宮インターパークの3か所に展示場を構えています。対応エリアは茨城県と栃木県です。内窓の設置は1窓あたり約60分です。
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