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和室が底冷えする3つの理由|畳と窓から考える対策の順番

和室が底冷えする3つの理由|畳と窓から考える対策の順番

洋室にいるときは気にならない。それなのに和室に入ると、足裏からじわりと冷たさが上がってくる。

この記事では、和室で底冷えが起きやすい理由を、畳の性質・座り方・床の広さという3つに分けて説明します。理由が分かると、敷物を足すのと窓に手を入れるのとで、どちらが自分の家に合うのかを判断しやすくなります。和室特有の確認点である障子・押入れ・畳のカビについても、あわせて整理します。

作成者 倉持 悦子(株式会社感動ハウス 代表取締役) プロフィール

作成日 2026年10月13日 最終更新日 2026年10月13日 本記事は2026年10月時点の情報です 読了時間 約8分

なぜ、和室は洋室より底冷えしやすいのですか?

理由は1つではありません。畳そのものの性質、窓まわりの作り、そして部屋の使われ方。この3つが重なって、床の近くに冷たさを感じやすい状態ができます。

洋室と和室で床材・窓まわり・暖房の使い方・滞在時間がどう違うかを対比して示す図 図1 洋室と和室で、床まわりの条件がどう違うか 洋室 和室 床材の厚みが一定 窓はカーテンで覆う エアコンを常用しやすい 家具で床が覆われる 畳が湿気を吸って放つ 障子と窓の二段構え こたつなど局所暖房が中心 床が広く開いている 和室が寒いのではなく、床の近くで起きることが洋室と違います。 実際の感じ方は住宅の構造・畳の状態・使い方によって異なります。 出典:感動ハウスの現場での説明(2026年10月時点)

理由1|畳は湿気を吸って放つため、ひんやり感じやすい

畳はい草を編んだ床材で、空気中の湿気を吸ったり放したりします。湿気を含んだ状態では、触れたときに熱が伝わりやすくなり、同じ温度でも冷たく感じます。夏にさらりと感じるのと同じ性質が、冬には冷たさとして現れます。

理由2|床に座るため、冷気の高さと体の位置が重なる

椅子に座る洋室では、体の大部分は床から40センチ以上の高さにあります。和室では座布団や床に直接座るため、体のほぼ全体が床の近くに入ります。窓から下りてきた冷気は床に沿って流れるため、同じ部屋にいても、座り方が変わるだけで感じる冷たさは変わります。和室で「足だけでなく腰まで冷える」と言われるのは、この高さの違いによるものです。

理由3|床が広く開いていて、冷気がたまりやすい

和室は家具を置かず、床面を広く使う部屋が多くあります。床が覆われていないぶん、窓から下りてきた冷気が床の上を広がりやすくなります。座って過ごす部屋であることも重なり、冷気の流れる高さと体の位置が近くなります。

障子があるのに、なぜ冷えるのですか?

障子は窓と部屋のあいだに空気の層をつくります。そのため、何もない状態よりは冷気の流れが穏やかになります。ただし、紙は薄く、障子の枠と鴨居・敷居のあいだにもすき間があります。窓そのものが熱を通しやすいままなら、障子の内側の空気も時間をかけて冷えていきます。

場所 何が起きているか 確かめ方
窓ガラス外気で冷やされ、室内でいちばん冷たい面になる寒い朝にガラスを手で触る
障子の紙薄く、熱を止める力は限られる障子の内外で手をかざして比べる
障子と敷居のすき間空気が通り抜けるティッシュを垂らして揺れを見る
畳の表面湿気を含むと冷たく感じる晴れた日と雨の日で比べる

障子を閉めても足元が冷えるなら、冷気が障子の下を通っているか、障子の内側の空気そのものが冷えています。どちらも、窓が熱を通し続けていることが根にあります。窓際で起きている現象そのものは窓際だけが寒い原因の記事で詳しく説明しています。

敷物を足すのと、窓に手を入れるのは何が違いますか?

働きかけている場所が違います。敷物は足裏に触れる面の温度を変える対策で、窓の工事は冷気が生まれる量そのものを減らす工事です。

敷物・こたつ・障子の張り替え・内窓の設置について、すぐ効くか、部屋全体に効くか、畳への影響があるかを横棒で比較する図 図2 対策ごとの性質のちがい すぐに効果を感じる 敷物・こたつは置いた日から 部屋全体の温度に効く 局所的な対策は範囲が限られる 夏にも関係する 冬だけの対策になりやすい 畳の調湿をさまたげない 敷きっぱなしは湿気がこもる 横棒は「敷物・こたつなど手前の対策が優位な度合い」を表しています。 比較の目安であり、実測値ではありません。効き方は住宅の状況・窓の仕様・使い方によって異なります。 出典:感動ハウスの現場での説明(2026年10月時点)

すぐ効く点では敷物やこたつが優れています。一方、部屋全体の温度、夏の暑さ、畳の湿気という点では、窓に手を入れる方向のほうが向いています。和室を客間として年に数回使うだけなら手前の対策で足り、日常的に過ごす部屋なら窓まで含めて考える、という分け方が現実的です。

和室に内窓を入れるとき、何に気をつけますか?

和室特有の確認点が3つあります。障子との位置関係、窓枠の奥行き、そして色の選び方です。いずれも現地で寸法を測りながら決めています。

確認点 何を見るか 選択肢
障子との関係障子を残すか、内窓に置き換えるか両方残す/障子を外す
窓枠の奥行き内窓を納める寸法があるか不足時は枠を継ぎ足す部材を使う
色鴨居や柱との調和木目調を含む複数色から選ぶ
開け方布団の出し入れや掃除の動線引き違い/開き方の向き

障子を残す場合、障子と内窓の二重になります。見た目は和室のまま保てますが、開ける手順は一つ増えます。障子を外す場合は部屋が明るくなりますが、和室らしい光の柔らかさは変わります。どちらが良いかは好みの問題なので、実物を見ながら決めていただいています。

和室の結露とカビは、何に気をつけますか?

畳は湿気を吸って放つため、室内の湿度を一定に保つ働きがあります。ただし、吸える量には限りがあります。窓で結露が起き続けると、その水分が畳や敷居にまわり、い草の内部や畳と床のあいだにカビが出ることがあります。

和室で気をつけたいのは、押入れとの関係です。押入れは閉め切られていて空気が動きにくく、外に面した壁に接していることも多い場所です。和室の窓で結露が出ているなら、同じ部屋の押入れの奥も湿っていないか、一度確かめてみてください。布団を入れたままだと気づきにくい場所です。

敷物を敷く場合は、季節の変わり目にめくって風を通してください。畳の表面が湿っていたり、黒い点が見えたりしたら、湿気がこもっている合図です。結露とカビの全体像は結露・カビについてのページにまとめています。

我が家の和室は、どのくらいの状態ですか?

下のチェックは診断ではなく、相談の前にご自宅の状況を整理するためのものです。当てはまる数が多いほど、窓そのものに手を入れる検討が向いています。

和室の底冷えセルフチェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個和室の底冷えは限定的かもしれません。まずは窓のガラスの枚数を確かめるところからで十分です。
2〜3個窓のそばで冷気が生まれている可能性があります。障子の内側の温度を手で確かめてみてください。
4〜6個冷気の流れと過ごす場所が重なっている可能性があります。敷物で届く範囲を超えているかもしれません。

和室の底冷えについて、よくいただくご質問は?

現地調査のときに実際に伺うことの多い質問をまとめました。窓の状況はお住まいごとに違うため、最終的な判断は現地で窓の仕様を確認したうえで行っています。

畳の上にカーペットを敷けば解決しますか?
足裏の冷たさは和らぎます。ただし畳の調湿という働きをふさぐことになるため、敷きっぱなしにすると畳と敷物のあいだに湿気がこもりやすくなります。敷く場合は定期的にめくって風を通してください。

和室の窓は障子があるので、少しは暖かいのでは?
障子は窓と部屋のあいだに空気の層をつくるため、何もない状態よりは冷気の流れが穏やかになります。ただし紙は薄く、障子と窓枠のあいだにもすき間があります。窓そのものの熱の通りやすさが変わるわけではありません。

こたつがあれば窓の工事はいりませんか?
こたつの中は暖かくなります。ただし、こたつから出た瞬間の寒さや、部屋全体の温度は変わりません。和室で過ごす時間が長い、あるいは来客を通す部屋であれば、部屋そのものの状態を見ておく価値があります。

和室に内窓を入れると、見た目が洋風になりませんか?
内窓には木目調を含む複数の色があり、和室の雰囲気に合わせて選べます。障子の内側に入れるか、障子の代わりにするかでも見え方が変わります。現地調査のときに、既存の建具との取り合いを見ながらご相談しています。

相談したら、その場で契約を勧められませんか?
現地調査とお見積書の作成は無料で、出張費も基本的にいただいていません。お見積り後に突然ご自宅へ伺ったり、しつこくお電話をかけたりする営業活動は行っていません。

相談の前に、何を伝えればいいですか?

和室が寒い、という一言で構いません。障子があるかどうか、その部屋をどう使っているかが分かれば、提案の幅を絞りやすくなります。

問い合わせから現地調査、見積り、契約、施工、引き渡しまでの流れを4段階で示す図 図3 相談から工事までの進み方 STEP 1 お問い合わせ 気になる部屋と 症状を伝える STEP 2 現地調査・お見積り 窓の寸法と仕様を確認 無料で作成 STEP 3 ご契約 デメリットも含めて 納得してから STEP 4 施工・引き渡し 養生してから作業 仕上がりを一緒に確認 現地調査とお見積書の作成は無料です。出張費も基本的にいただいていません。 工事の内容や範囲によって、現地調査から施工までの期間は変わります。 出典:感動ハウスの断熱リフォームの流れ(2026年10月時点)

感動ハウスは茨城県筑西市に本社を置き、つくば・土浦・宇都宮インターパークの3か所に展示場を構えています。対応エリアは茨城県と栃木県です。内窓の設置は1窓あたり約60分で、気になる部屋だけに絞った一部屋断熱リフォームも用意しています。

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