賃貸の窓の寒さ対策|許可なしでできることと相談の進め方
持ち家なら窓を替えればいい。でも賃貸だと、そもそも手を出していいのか分からない。
この記事では、賃貸住宅で窓の寒さに対してできることを、許可がいらない範囲と、許可を取れば選べる範囲に分けて整理します。あわせて、退去のときに困らないための進め方もまとめます。
作成者 倉持 悦子(株式会社感動ハウス 代表取締役) プロフィール
作成日 2026年10月16日 最終更新日 2026年10月16日 本記事は2026年10月時点の情報です 読了時間 約8分
賃貸では、どこまで自分で手を入れていいのですか?
判断の軸は「元に戻せるかどうか」です。取り外せば元どおりになるものは、入居者の判断で使えることが多くあります。一方、壁や窓枠に穴を開けるもの、建物に固定するものは、所有者の許可が前提になります。
貼るものでも、剥がすときに注意がいる
断熱シートや隙間テープは、取り外せば元に戻せる部類に入ります。ただし、長期間貼ったままにすると、剥がすときに接着剤が残ったり、枠の塗装を持っていったりすることがあります。貼る前に目立たない場所で試す、強く貼り付くタイプを長期間使わない、といった配慮をしておくと、退去時のやり取りが穏やかになります。
工事をせずに、どこまで変えられますか?
冷気の流れを穏やかにする範囲までは、工事なしで変えられます。ただし、窓ガラスそのものの表面温度は変えられません。ここが手前の対策の共通した限界です。
| できること | 働きかけている場所 | 効く範囲 |
|---|---|---|
| カーテンを床に届く長さにする | 裾からの冷気の流れ出し | 足元へ下りる量が減る |
| カーテンの上側のすき間をふさぐ | 上下の空気の循環 | 循環が弱まる |
| 断熱シートを貼る | ガラスの室内側の表面 | 触れたときの冷たさが和らぐ |
| 隙間テープを貼る | サッシの合わせ目 | すきま風が減る |
| 窓際に家具を置かない | 冷気の流れと体の距離 | 体感が変わる |
この中でいちばん費用がかからず、効果を確かめやすいのはカーテンの掛け方の見直しです。裾が床から浮いていると、そこが冷気の出口になります。まずは手持ちのカーテンで、長さと上側のすき間を見てみてください。買い替えずに、既にあるものの掛け方を変えるだけなので、効果があるかどうかをその日のうちに確かめられます。詳しい仕組みは遮熱カーテンの効果と限界でも触れています。
大家さんには、どう相談すればいいですか?
「寒いので何かしたい」ではなく、何をどこに付けるのかが分かる形で持っていくと話が進みます。工事の内容・費用・退去時の扱いの3点が揃っていることが目安です。
感動ハウスでは、相談の段階で工事の内容が分かる資料とお見積書をお出ししています。これをそのまま管理会社へお見せいただくこともできます。許可が下りなかった場合でも、現地調査とお見積書の作成は無料です。お断りいただいた後に、こちらから繰り返しご連絡することはありません。管理会社から工事内容について質問があった場合は、直接ご説明することもできます。
内窓は、賃貸でも選ばれていますか?
選ばれることがあります。理由は、外観を変えず、既存の窓にも手を加えずに済むためです。取り外せば元の窓だけの状態に戻せる点も、賃貸と相性があります。
内窓は、既存の窓枠の内側に新しい枠を取り付けて設置します。窓枠にビスを打つため、所有者の許可は必要です。ただし、外壁やサッシ本体には手を入れません。外から見た建物の姿も変わりません。このため「窓を交換したい」と伝えるより、「内側にもう1枚、窓を足したい」と説明したほうが、話が通りやすいことがあります。
住む期間によって、判断は変わりますか?
変わります。窓に手を入れる工事は一度きりの費用で、効果は住んでいるあいだ続きます。つまり、あと何年そこで過ごすかによって、同じ費用の受け取り方が変わります。
あと1年で引っ越す予定なら、持ち運べる対策や取り外せるもので冬を越すほうが合理的です。逆に、あと5年・10年と住む見込みがあるなら、毎年カーテンや断熱シートを買い足す費用と、一度の工事費を並べて考える価値があります。ご家族の予定が決まっていない段階では、無理に決めず、まず手前の対策で様子を見るという選択も自然です。感動ハウスでは、工事を前提とせずにご相談を受けています。
退去のときに困らないために、何をしておきますか?
大切なのは、合意の内容を記録に残しておくことです。入居から退去までのあいだに担当者が替わることもあります。口頭の了解だけでは、後から確認できません。
残しておきたいのは3つです。何を付けたのか、退去時に撤去するのかしないのか、撤去する場合の費用は誰が持つのか。メールのやり取りでも記録になります。工事前の窓の写真を撮っておくと、元の状態がどうだったかを後から示せます。原状回復の考え方は契約書に書かれているため、該当する条項を一度読んでおくと、相談のときに話が早くなります。
内窓は、取り外して元の窓だけの状態に戻すこともできます。取り外した跡にビス穴は残るため、穴を埋めるところまで含めてどうするかを、付ける前に決めておくと安心です。感動ハウスでは、工事の前にこの点もご説明しています。
我が家の窓は、どのくらいの状態ですか?
下のチェックは診断ではなく、相談の前にご自宅の状況を整理するためのものです。当てはまる数が多いほど、窓そのものに手を入れる検討が向いています。
賃貸の窓まわりセルフチェック(6項目)
当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。
当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。
当てはまった数でみる読み取り方
| 当てはまる数 | 読み取り方 |
|---|---|
| 0〜1個 | まずはカーテンの掛け方を見直すところからで十分です。費用はかかりません。 |
| 2〜3個 | 手前の対策で届く範囲にいるかもしれません。効果が頭打ちかどうかを振り返ってみてください。 |
| 4〜6個 | 窓そのものに手を入れる検討の価値があります。まず管理会社へ相談してみる段階です。 |
賃貸の窓について、よくいただくご質問は?
現地調査のときに実際に伺うことの多い質問をまとめました。契約内容や物件の状況はお住まいごとに違うため、最終的な判断は所有者・管理会社との確認のうえで行ってください。
賃貸でも内窓は付けられますか?
所有者である大家さんや管理会社の許可が前提です。窓は建物の一部にあたるため、入居者の判断だけでは工事できません。許可が得られれば工事そのものは可能です。まずは管理会社へ、工事の内容が分かる資料とあわせてご相談ください。
退去するとき、原状回復で費用を請求されませんか?
取り付け方と、事前の取り決め次第です。壁や枠にビスを打つ場合、退去時に戻すかどうかを書面で決めておくことがすれ違いを防ぎます。口頭だけで進めず、やり取りを記録に残してください。
大家さんに費用を出してもらえることはありますか?
あります。窓の改修は建物そのものの価値に関わるため、所有者側の判断で実施される場合があります。入居者が自費で行うか、所有者が行うかは物件ごとに違うため、まず相談してみる価値はあります。
工事なしでできることは何がありますか?
カーテンの掛け方を見直す、断熱シートを貼る、隙間テープで合わせ目を埋める、といった方法があります。いずれも窓そのものの温度は変えられませんが、冷気の流れを穏やかにする範囲では働きます。
相談したら、その場で契約を勧められませんか?
現地調査とお見積書の作成は無料で、出張費も基本的にいただいていません。お見積り後に突然ご自宅へ伺ったり、しつこくお電話をかけたりする営業活動は行っていません。
相談の前に、何を伝えればいいですか?
賃貸であること、そして管理会社へまだ相談していない段階であることを最初にお伝えください。それに合わせて、許可を取るための資料をご用意します。気になる窓がどの部屋のどの窓かが分かれば、そこから話を進められます。
感動ハウスは茨城県筑西市に本社を置き、つくば・土浦・宇都宮インターパークの3か所に展示場を構えています。対応エリアは茨城県と栃木県です。内窓の設置は1窓あたり約60分で、既存の窓を活かす内窓設置リフォームを中心に承っています。
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