遮光カーテンは暑さに効くか|光を止めることと熱を止めること
暑さ対策のつもりで遮光カーテンを吊った。部屋は暗くなったのに、暑さはあまり変わらない。
この記事では、遮光と遮熱が別の役割であることを説明します。そのうえで、遮光カーテンが受け持てる範囲と、それを超えたところで何が残るのかを整理します。
遮光カーテンそのものを否定する記事ではありません。向いている用途は、はっきりしています。
作成者 倉持 悦子(株式会社感動ハウス 代表取締役) プロフィール
作成日 2026年10月27日 最終更新日 2026年10月27日 本記事は2026年10月時点の情報です 読了時間 約8分
遮光カーテンは、暑さに効きますか?
光を遮る分だけは効きます。ただし、遮光カーテンは「光」を止めるために作られたもので、「熱」を止めるために設計されたものではありません。効き方が期待より小さく感じるのは、ここに理由があります。
窓から入ってくる熱は、2つに分けて考えると分かりやすくなります。1つは日射そのものが入ってくる分で、カーテンで受け止められます。もう1つは熱くなったガラスや枠から伝わってくる分で、こちらはカーテンの向こう側で起きていることです。カーテンは後者には届きません。
遮光と遮熱は、何が違うのですか?
遮光は光を通さないこと、遮熱は熱の伝わりを抑えることです。結果として重なる部分はありますが、もともと別の目的で作られた製品です。
遮光カーテンが向いている用途
朝の光で目が覚めてしまう、家具や床の日焼けが気になる、夜に外から室内が見えるのが気になる。こうした目的には遮光カーテンがいちばん向いています。暑さ対策としての効き方が小さいからといって、選び方を間違えたということではありません。
厚みがあれば、結果として熱も伝わりにくくなる
生地が厚ければ、そこを通る熱の量は減ります。そのため、遮光カーテンに暑さへの効き方がまったくないわけではありません。ただし、それは厚みの副産物です。遮光等級が高いほど暑さに効く、という関係ではありません。
そのため、ご相談のときにはいま吊っているカーテンの種類を必ず伺っています。遮光なのか遮熱なのかで、すでに手が入っている範囲が違ってくるためです。
遮光等級は、暑さの指標になりますか?
なりません。等級は光をどれだけ遮るかを区分したもので、熱をどれだけ止めるかを表すものではないためです。
| 見る指標 | 何を表すか | 暑さの判断に使えるか |
|---|---|---|
| 遮光等級 | 光をどれだけ遮るか | 使えない |
| 生地の厚み・重さ | 熱の伝わりにくさの目安 | ある程度の目安になる |
| 遮熱をうたう表示 | 日射の入り方を抑える性能 | 製品ごとに確認が必要 |
| 吊る場所(内側か外側か) | ガラスに届く前に遮れるか | 大きく影響する |
| ガラスの構成(単板か複層か) | 面の温度の下がりにくさ | 大きく影響する |
カーテンを選ぶ段階で暑さを気にされるなら、遮光等級ではなく、吊る場所と生地の厚みを見るほうが実用的です。ただし、どのカーテンを選んでもガラスが熱くなること自体は変わりません。カーテンでできることの範囲は遮熱カーテンの限界についての記事にまとめています。
閉め切ると、かえって暑くなりませんか?
カーテンと窓のあいだに熱がたまることがあります。そこへ風が当たると、暖まった空気が室内へ流れ出てきます。
カーテンは日射を受け止めますが、受け止めた熱はカーテン自体とそのすぐ内側の空気を暖めます。裾が浮いていたり、丈が窓より短かったりすると、そこから暖まった空気が出てきます。閉め切るなら、裾まで隙間を作らないほうが熱は入りにくくなります。冬の冷気についても同じことが言えて、床まで届く丈にすると変わります。
丈を床まで届かせるのは、費用のかからない工夫です。いま吊っているカーテンのままでも、レールの位置や丈の詰め方を変えれば近づけられます。まずここを試してから、残った分をどうするか考える順番が現実的です。当社でも、ご相談のときにこの点を先に確かめています。
どこに吊るかで変わりますか?
変わります。ガラスに届く前に遮るか、入ってきた日射を受け止めるかで、効き方の大きさが違ってきます。同じ生地でも、吊る場所で結果が変わります。
すだれやオーニング、外付けのブラインドのように、窓の外側で日射を受け止めるものは効き方が大きくなります。ガラスに届く前に遮るためです。一方で、取り付けの手間や外観への影響があります。賃貸では取り付けられない場合もあります。室内側のカーテンは手軽ですが、入ってきた日射を受け止める形になります。西日の入る部屋については西日で夕方暑くなる理由の記事で説明しています。
窓に手を入れると、どこが変わりますか?
ガラスから伝わってくる熱が減り、室内側の面が熱くなりにくくなります。カーテンでは届かなかった部分が変わります。
ただし、窓の断熱を上げても日射そのものが入るのを遮ることはできません。直射日光が差し込む部屋では、カーテンやすだれと組み合わせる形になります。どちらかだけで済ませるものではなく、受け持つ場所が違うものだと考えてください。そのため当社では、カーテンを外して工事に替えるという提案はしていません。工事をしたあとも、いまのカーテンはそのままお使いいただけます。内窓を入れた場合、カーテンの吊り位置を変える必要があるかどうかは窓の形によって変わります。この点は現地調査のときにお伝えしています。
我が家の窓は、どのくらいの状態ですか?
下のチェックは診断ではなく、相談の前にご自宅の状況を整理するためのものです。当てはまる数が多いほど、窓そのものに手を入れる検討が向いています。
遮光カーテンと暑さのセルフチェック(6項目)
当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。
当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。
当てはまった数でみる読み取り方
| 当てはまる数 | 読み取り方 |
|---|---|
| 0〜1個 | 窓からの熱は限定的かもしれません。いまの使い方を続けてみてください。 |
| 2〜3個 | 吊り方や丈を見直すところから試せます。費用はほとんどかかりません。 |
| 4〜6個 | ガラスから伝わる熱が効いている可能性があります。窓の側を検討する段階です。 |
遮光カーテンについて、よくいただくご質問は?
現地調査のときに実際に伺うことの多い質問をまとめました。窓の状況はお住まいごとに違うため、最終的な判断は現地で窓の仕様を確認したうえで行っています。
遮光カーテンは買って損でしたか?
そうは考えていません。朝の光で目が覚めてしまう、家具や床の日焼けが気になる、外から室内が見えるのが気になる。こうした目的には、遮光カーテンがいちばん向いています。暑さの対策として期待すると、効き方が思ったほどではないという話です。
遮光等級が高ければ、暑さにも効きますか?
等級は光をどれだけ遮るかの区分で、熱をどれだけ止めるかを表すものではありません。生地が厚ければ結果として熱も伝わりにくくなりますが、等級の数字から暑さへの効き方は読み取れません。
遮熱カーテンに替えれば解決しますか?
日射が入るのを抑える役には立ちます。ただし、ガラス自体が熱くなっていればその熱は室内側へ伝わってきます。カーテンは日射を遮るもので、ガラスの温度を変えるものではありません。
カーテンを閉め切ると、かえって暑くなりませんか?
カーテンと窓のあいだに熱がたまることがあります。そこへ風が当たると、暖まった空気が室内へ流れます。閉め切るなら、裾まで隙間を作らないほうが熱は入りにくくなります。
相談したら、その場で契約を勧められませんか?
現地調査とお見積書の作成は無料で、出張費も基本的にいただいていません。お見積り後に突然ご自宅へ伺ったり、しつこくお電話をかけたりする営業活動は行っていません。
相談の前に、何を伝えればいいですか?
いま吊っているカーテンの種類と、丈が床まで届いているかを教えてください。そして、晴れた日の午後にガラスを触ってみて、熱くなっているかどうかも分かると助かります。カーテンを変えたくないというご希望も、遠慮なくお伝えください。
感動ハウスは茨城県筑西市に本社を置き、つくば・土浦・宇都宮インターパークの3か所に展示場を構えています。対応エリアは茨城県と栃木県です。内窓の設置は1窓あたり約60分です。
まずは7つの質問で、ご自宅の暑さの傾向を確かめてみてください。
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「はい/いいえ」で答えるだけで、暑さの傾向と対策の方向が分かります。個人情報の入力はありません。
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